フィルムで写真を撮ってみませんか。

「フィルムを使う写真に興味を持つ人を一人でも増やす」ことが目標の一個人の活動

フィルムの話(感度)

 さて。

 前回、皆様にまずお勧めしたいフィルムとして、最も一般的な、35mm判フィルムのネガフィルムをあげました。今回はその続きです。

 35mm判のネガフィルムは、最も一般的なので、以前と比べるとずいぶん種類は減ったとはいえ、まだまだ販売されております。

 まず、メジャーなメーカーとして、フジフィルムとコダックがあります。個人的な思いとしましては、まずは日本のメーカーを応援したい。ということで、まず、フジフルムの製品をぜひ使ってください。フジフィルムを使ってみたのちに、試してみたくなったらコダックのフィルムを使ってみてはいかがでしょうか。

フジフィルムのフィルムのホームページ

fujifilm.jp

 感度別に、100、400、800、1600とあります。デジタルカメラは、設定を変えることで感度を変えることができますが、フィルムは基本的には(応用的なこともありますが、ネガフィルムでは一般的ではありません)、フィルムごとに適正な感度があり、その感度で撮りきることとなります。つまり、100の感度のフィルムをカメラに装着すると、12枚か24枚か36枚か、規定されている枚数を撮り終わるまで、そのカメラでは100の感度で撮ることとなります。

 感度は低いほど粒子が細かく、感度が高くなるにつれて粒子が荒くなります。また、感度が低いほど光を当てる時間や量が多く、感度が高くなるにつれて、光の量が少なくても撮影ができることになります。

 粒子の粗さの許容範囲は人それぞれですが、私の感覚では、800になると、荒いな、と感じます。かといって、100の感度では室内での撮影に不安があります。したがって、まず使ってみるのにお勧めするのは400の感度のフィルムです。フジフィルムでは、一般的なものでは「フジカラーSUPERIA PREMIUM400」、プロ用(高級)フィルムでは「PRO400H」がありますが、このブログは「初めてフィルムを使う方にフィルムで写真を撮ることを誘うこと」を目的としておりますので、まずは、一般的な「フジカラーSUPERIA PREMIUM400」で良いのではないでしょうか。

 大手カメラ店や通信販売では「業務用」や「記録用」と書かれた白パッケージのものも売られています。私が見たことがあるのは100と400の感度のものがありますが、この400の感度のものを使ってみてもよいと思います。色を認識する層が3層(高級品は4層)であり、発色が劣るとの口コミもあるようですが、前回書きました通り、ネガフィルムは現像したのちにプリントするので、その時にある程度補正することができ、そこはひとえにオペレーター(店員さん、ですね)の腕次第ですので、私にとって重視すべき点は、フィルムの種類ではなく、いい腕の店員さんがいるお店を見つけること、なのです。

 とはいうものの、もちろん、フィルムメーカーにとって利益率がいいのは高級フィルムに違いありません。まずは、どれでもよいのでフジフィルムのカラーネガフィルムを使ってみて、そののちにいろいろ撮り比べて、うん、やっぱ、高級は違うな、と思われましたら是非、高級フィルムを使っていただければと思います。

 今回のおさらい。

 初めに使うフィルムは、フジフィルムのカラーネガフィルムで、400の感度のもの。それを使ったのちに、ほかのメーカーや銘柄、800の感度のものを使ってみて、良い!と思えるものを探してください。