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カメラの話 その6(第四世代:電子式一眼レフカメラオートフォーカス)

 さて。

 前回は第三世代として、電子式一眼レフカメラマニュアルフォーカスカメラの紹介をいたしました。

film-camera-challenge.hatenablog.com

 まず、露出制御が自動化されたところまでお話が進みましたが、今回は、さらに進んで、1980年代中頃からは、オートフォーカス、つまりはピント合わせが自動化されてきた時代になります。このころ、フィルム送りが自動化され、手動でフィルムを巻きあげていたことが、モーターによる巻き上げとなりました。なお、これらの影響で、第三世代以上に電力を多く消費するようになったため、第三世代での電源がボタン電池であったのが、単三、単四乾電池や、リチウム電池(使い切りのもの)など、容量が大きいものになったのも特徴です。

 なお、時代のはざまにある機種については、①ピント合わせがマニュアルであるが巻き上げはモーター式のカメラや、②ピント合わせはオートであるが巻き上げはレバー式のものがそれぞれ少数ではありますが存在することを申し添えます。さらに、③オートフォーカスカメラからあえてピント合わせをマニュアルにした、開発意図が私には理解できないカメラもあります。

①に該当するもので思いつくもの:ニコンF-301、キヤノンT50、T70、T90、ペンタックスA3デート、リコーXR-PF

②に該当するもので思いつくもの:ニコンF3AF、ミノルタα9000、オリンパスOM30

③に該当するもので思いつくもの:ニコンF-601M、キヤノンEF-M(輸出専用)、ペンタックスMZ-M

良いポイント:

フィルム装填の失敗が少ない。

ピント合わせ、露出制御が自動化されているので、無難に、簡単に撮影できる。

びっくりするほど安い。たとえ、当時のプロ用カメラであっても、4ケタ以下のことが多々ある。

リサイクルショップのジャンク箱の中にたくさんあるので手に取って選びやすい。

現行品の新品が少ないながらもある。

 

悪いポイント:

電池が使い切りのものが多く、結構高い。

キヤノンの初期のオートフォーカスカメラでは、シャッター幕にトラブルが出ているものが多い。

ミノルタの初期のオートフォーカスカメラでは、液晶の液漏れ、外装のひび割れが起きているものが多い。

ペンタックスオートフォーカスカメラは、電池の蓋が丁番式ではないのでちぎれちゃったものが多い。

ほとんどのカメラが故障すると修理不能。

プラスチックで質感がないものが多い。

初期のものは、駆動音がうるさい。

ピント合わせがオートであるのと引き換えに、マニュアルでのピント合わせが困難なカメラがいっぱいある。

 

 悪いポイントがとても多いですが、私も数台所有しており、必ずしも悪いだけではありませんよ。とっつきやすさや簡単さ、フィルムを使うカメラの最終進化形でありますし、その先につながるのはデジタル一眼レフカメラですからね、使い勝手がこれまでのものに比べて劣るはずがありません。ただ、なんというか、これらを使うのであればデジタルカメラでいいんじゃないのかな、と思ってしまうカメラが多いのも事実です。しかし、デジタルカメラにはない魅力を持ったカメラがあることもまた、事実です。

 

 次回からは、私が今現在所有しているカメラや過去に所有していたカメラを順に紹介、PRしていこうと思っております。箸休めとして、せっかくレンズ交換式のカメラを紹介していくわけですから、面白いレンズも紹介できればと思っております。

 

 なお、これまでは全然写真を使ってきませんでしたが、やはり、どのようなカメラであるかを紹介するうえではアピールポイントは写真があったほうが良いとの声がありましたので、写真が撮影できるよう設備を整えますので、今しばらくお待ちいただければと思います。

 よろしくお願いします。