フィルムで写真を撮ってみませんか。

「フィルムを使う写真に興味を持つ人を一人でも増やす」ことが目標の一個人の活動

カメラの選び方(マウントから)

 さて。

 前回まで、私の所有カメラの紹介をしてきたところではありますが、フィルムで撮影をしてみようと思われた方がいらっしゃったら幸いです。

 今回は、どのようなカメラを選べばよいのかを、マウントに着目してお話ししたいと思います。マウントについてはすでにご説明申し上げていますので、過去ブログ記事を参考としてください。

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 キヤノンオートフォーカスカメラに、ニコンのレンズを装着しようと思っても、マウントの形状が異なるため直接つけることはできません。しかし、ある一定の組み合わせにおいては、「マウントアダプター」という変換金具を用いて、装着することができますが、機能に大きな制約が生まれます。オートフォーカス機能が使用できないことはもちろん、露出が大きくばらついたり、使い物にならないことを多々経験しました。

 

 

 しかし、普通の方は、少なくとも当初は複数のマウントの異なるカメラを所有することは少ないでしょう。一眼レフカメラは、様々なレンズを交換することで、多様性を発揮します。その中核をなすのが、交換レンズです。マウントの異なるカメラを複数所有すると、それだけ、必要なレンズをそろえなければなりません。

 しかし、各メーカーには特色のあるレンズがあります。例を挙げますと、いずれも現行品で、

ミノルタソニー)Aマウント:ボケが最高にきれいなSTF135mmF2.8T4.5

ニコンFマウント:ボケが調節できるDC105mmF2D、DC135mmF2D

ニコンFマウント:古典的大口径レンズのAi-s50mmF1.2

ペンタックスKマウント:空気感を表現できるFA-limitedシリーズ

がございます。すでに新品で販売されていないものを含めますと、ものすごい種類のレンズがあります。思いつくものでは、

キヤノンEFマウント:一眼レフレンズで最も明るいEF50mmF1.0

ミノルタソニー)Aマウント:小型軽量反射光学系で唯一のオートフォーカスレンズ500F8レフレックス

ミノルタSRマウント:曲面にピントが合わせられるVFC24mmF2.8

オリンパスOMマウント:伝説のマクロ50mmF2、90mmF2、ベローズ使用マクロレンズ

 だんだんと、あのレンズが使いたい、このカメラが使いたいと、いつの間にか、マウントは増えていくものです。私のカメラ遍歴も、ニコンF3から始まり、ふとした拍子にペンタックスLXがやってきて(つい手に取ったらつい買ってしまった)、ミノルタSRマウントが使いたくなりミノルタX-700を入手、NFD50mmF1.2Lという非球面レンズを使えるカメラを持っていないのに買ってしまったせいでキヤノンF-1改を入手したという状況です。

 

 一眼レフカメラは、レンズにより撮影カバー域が変わります。「このカメラを使ってみたい!」という欲求は当たり前のことだとは思いますが、「このレンズが使いたい、だから、このマウントのカメラを買おう!」ということもまた、当たり前のことなのです。

 これから、特徴のあるレンズも、そうではないレンズも、作例は踏まえずに(作例を踏まえようとすると圧倒的にデジタルカメラが優位になってしまいますからね)、いつかは、撮りためていって、作例もアップできればいいなとは思ってはおりますが、少しずつお話ししていこうと思っておりますので、お付き合いください。