さて。
このカメラも、当初は全くアクセスがなかったのですが、最近になりなぜか急にアクセス数が増えてきました。シンプルニコンこと、ニコンFEです。
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改めて持ち出してみましたが、非常にバランスの良いカメラです。小型軽量ではありますが、軽すぎることはなく、質感と品格を十分に兼ね備え、スクリーンもFM3A用にせずとも、ノーマルでも十分にピントの山が見やすく(できれば、最新式のスクリーンを装着することをお勧めしますが)、必要にして十分な機能を備えております。
ニコンの中級マニュアルフォーカス機は、電子シャッターを備えたFE、FE2と、機械式シャッターを備えたFM、FM2がほぼ同時期に発売され、FE2は早期に生産完了となったのちもFM2はNew FM2へと進化し、最終的には統合され、FM3Aとなりました。21世紀になるかならないかくらいの時期ではなかったでしょうか。すでに、時代はフィルムからデジタルにシフトし始めた時期でした。
FM3Aはそれまでの機種と似たデザインではあるものの、アタマの部分のトンガリが鋭くなり、NIKONのロゴが太字斜体になったことが受け入れられなかったのか、おそらくは需要の問題だと思いますが、早々に生産完了となり、現在は程度の良いものは、結構な価格で取引されております。
このFM3AとFEを比較すると、
・最高シャッタースピードが1/1000秒(FM3Aは1/4000)
・スピードライトの同調速度が1/125秒(FM3Aは1/250)
・電子シャッターのみ(FM3Aはマニュアル露出時は機械式シャッター)
・FM3Aのみ、スピードライトの自動調光機能あり
発売日が20年以上違う割には、今、使うとなると、そこまで差異がないのではないでしょうか。
フィルムカメラを始めてみたい、(比較的)新しいカメラを使ってみたい、新品のマニュアルフォーカスレンズをいまだに販売しているニコンのカメラがいい、という方が
、FM3Aを検討するときに、このFEもまた少し考えてみられてはいかがでしょうか。とても使いやすく、良いカメラですよ。