さて。
フィルムカメラを選ぶときには、カメラ自体の魅力が先立つように思われますが、それと同じか、それ以上に大切なのは、「使いたいレンズ」が有るか無いか、と思っております。
私がレンズを選定するときに、重要視していることは、順に以下のものがあります。
1.世の中に流通量がある程度あるものか。
2.価格と比較し魅力があるものか。
3.体力と照らし合わせ、過度に大きく重いものでないか。
4.最短撮影距離が短いか。
私にとって、最短撮影距離、すなわち、被写体に寄れることは、ものすごく大きな魅力です。最近購入した、シグマの魚眼レンズもですが、グイグイ被写体に寄ることができます。
最短撮影距離が短いレンズには、「マクロレンズ(マイクロレンズ)」がありますが、最短撮影距離を短くするためにレンズの明るさが暗くなったり、特に100mm、200mmクラスのレンズでは大きく重くなったりと、必ずしも魅力的なものばかりでもありません。
また、広角レンズで接写ができると、被写体は大きく、また背景は広く、さらに絞り込むことで状況説明写真のような撮り方をすることもできます。
最短撮影距離が短く非常に楽しいレンズ、オススメレンズ一押しは「ニコンAi-s28mmF2.8」です。なんと、新品で買えちゃいます。
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/ai_nikkor_28mm_f28s/
Ai-sレンズですから、1981年頃の発売かと思います、すでに、40年近く作り、売られ続けているレンズですが、最短撮影距離は20cm!感覚としては、「ぶつかりそう」。なんせ、最短撮影距離は、レンズの先端~被写体、ではなく、フィルム(デジタルカメラの場合は撮影素子)~被写体の距離ですから。このレンズの場合、レンズの先端からは10cm強くらいではないでしょうか。とっても寄れて、とっても楽しいレンズです。
ニコンFマウントですから、装着できるカメラはいっぱいあります。また、マニュアルフォーカスレンズで、カニ爪も付いていますので、古いニコン一眼レフカメラででも、露出計の使用も可能です。カメラを選ばないレンズです。
デザインや時代からすれば、フォトミックFTNよりも、ニコンFEやF3がお似合いでしょうか。
(参考)
フォトミックFTN
http://film-camera-challenge.hatenablog.com/entry/2018/02/10/003719
ニコンFE
http://film-camera-challenge.hatenablog.com/entry/2018/02/04/210412
http://film-camera-challenge.hatenablog.com/entry/2017/11/10/224330
オートフォーカス機能は使えませんが、分割測光が使えるニコンF4でもバランスが良いでしょう。最高のファインダーを持っておりますし。
http://film-camera-challenge.hatenablog.com/entry/2018/01/21/220219