さて。
まだ、カメラの写真を撮る準備が整っていないので、昨日の残念なお話を。
実は、2年ほど前に購入したものの、ずっと使っていないカメラがありました。それは、高級コンパクトカメラの先駆け、ローライ35Sというカメラです。
凝縮して、高級感があり、レトロな中にモダンな格好良さがある、珠玉の様なカメラ。しかし、ずっと使っていなかったのには訳がありました。
それは、ピント合わせが目測であること。あー、大体、1mくらい離れてるな、と感じたら、ピントリングを1mにセットして撮る、というわけです。その感覚が、私には全然ありません。なので、その不安が払拭できず、使うことができなかったのです。
そのカメラを、この度初めて使ってみました。ポケットに入れてみよう、普段の持ち歩きカメラにしてみよう、という思い付きからです。たった1週間くらいで、黒ボディーでしたが、浮いちゃった塗装は剥げてしまい、下側部分はほとんど金色になっちゃいました。
家族旅行に行き、光景を楽しく撮りました。
仕事日の昼休み、のんびりと公園で逆光の中の紅葉を撮りました。
ご飯を食べる、満面の笑みの子供を撮りました。
仕事帰りに、行きかう車のヘッドライトを撮りました。
いつもの通り、巻き上げレバーを巻きあげると・・・・・・
ガリ・
なんか、いやな音だな。急に巻き上げも軽くなったし。この感覚は・・・・・・
カメラの中で、フィルムが、切れました。
こんな経験、初めてでした。初めてのカメラで、あまり意識せず撮っておりましたが、結構、巻き上げトルクがかかっていたのですね。おまけに、通常は右手親指で巻き上げるのが、このカメラは左手親指で巻き上げるものだったので、感覚がわからなかったことが原因だったのでしょう。
マニュアルカメラを使い始めるとき、よくある失敗がきちんとフィルムがセットできずに撮影を続け、結果、フィルムに露光できていないこと、ということがあります。
しかし、今回の私のように、逆に、フィルムを巻き上げすぎて切ってしまう、ということもあり得ます。
この場合、カメラを開けずにカメラ屋さんに持ち込むと救済してもらえると思いますが、残念ながら、カメラを開けてしました。フィルムには光が当たり、オジャンとなっちゃいました。
今回は、私の失敗話をすることで、皆様のフィルムが救済できれば、という思いで、恥ずかしいことをお話ししました。
近日中にカメラの写真を撮る状況が整うはずです。そうなれば、また、少しずつ、実機を紹介しながらお話しできるかと思いますので今しばらくお時間をください。