フィルムで写真を撮ってみませんか。

「フィルムを使う写真に興味を持つ人を一人でも増やす」ことが目標の一個人の活動

カメラの話(個別第七回-2) ペンタックスME-super(第三世代)

 さて。

 当方居住地では、ここ数日は暖かい小春日和が続いておりますが、来週からは11月らしく冷え込むようです。

 本日こそは紅葉撮影のラストチャンスとなりそうでしたが、残念ながら家庭の都合で子守となり、1日が終わりました・・・子供はまだ幼いので、小さなミラーレスカメラと着替えや飲み物、食べ物を持ち運ぶだけで手いっぱいで、今週末もまた、カメラを持ち出すことができませんでした。

 

 本ブログでの一番人気はニコンF4で前回、再度ご紹介いたしましたとおりでございますが、

film-camera-challenge.hatenablog.com

 二番人気もまた、意外な機種でございまして、ペンタックスME-superでございます。

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 小さくてかわいいカメラですよ。第四世代にはキヤノンEOS kiss等、ウエハースのように軽いカメラが登場し、さすがにそれよりかは重いとは思いますが、容積では最も小さい部類ではないでしょうか。

 MEにマニュアル露出と1/2000秒シャッターを搭載した発展版でありつつ、容積はごくわずかな増加にとどめた超小型軽量機種ではありますが、そもそも、絞り優先オート専用機であるMEに、無理やりマニュアル露出機能を組み込むためのアップ/ダウンボタンを搭載したため、その操作性は言わずもがな・・・・劣悪。それでも、マニュアル露出が「できる」ことは間違いないし、1/1000秒と1/2000では、絞りを1段開くこともできるし、損することではありません。ただし、真鍮製外装のMEに比べ、プラスチックぽくないとはいえプラスチック外装のME-super。悩むところですね。

 欠点は、前回も申し上げました通り、「絞り優先オートほぼ専用機種のくせに、絞り込みボタン(プレビューボタン)がないとはいかがなことか」。これに尽きます。加えて、やはり70年代のカメラですから、ファインダーは暗くザラザラしております。ニコンF3やF4、ナチュラルブライトマットを搭載したLXとは、ファインダーの見やすさはレベルが異なり、残念です。同じく小型軽量で70年代のオリンパスOM-1といい勝負でしょうか。絞り込みボタンがないので、M42マウントレンズの小型軽量母艦としての使用がメインですが、絞り込むとどうせでも暗いフィアンダーがさらに暗くなり、写欲が失われます。

 このカメラに、多くのことを求めてはいけないようです。小さくて軽いことが最大の利点であるこのカメラは、休日に、このカメラに小型のレンズ、例えば、50mmF1.7やF2クラスをつけて首から下げ、ポケットには交換フィルムを1本だけを突っ込んで、駅と駅との間をゆっくりとお散歩する、というスタイルがベストではないかと思っています。