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レンズの話 初めての、カールツアイス

 さて。

 ふと魔が差して、初めてのカールツアイスレンズを購入してしましました。

 残念ながら、これまで縁がなく、コンタックスのカメラ・レンズ共に使用したことがありませんでしたが、先日来、徒歩圏内の中古カメラを取り扱うお店でRTS2(たぶん)があったり、AXがあったりで、無性にコンタックスを使ってみたかったところでございました。

(参考)

film-camera-challenge.hatenablog.com

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 私が購入したカールツアイスレンズは、ゾナー100mmF3.5という、中望遠レンズで、大口径でもない、いたって普通のスペックのレンズではあります。販売されていた当時は、大口径レンズではプラナー100mmF2があり、シャープなマクロレンズのマクロプラナー100mmF2.8があり、軽量化のためと言われておりますが絞りリングはプラスチック製で、また、西ドイツ製はなくすべて日本国製であることから人気がなく、早々に生産中止となった、と言われているレンズです。そののち、その生産数の少なさとシャープな描写、小型軽量ボディーであるコンタックスAriaにぴったりということで人気が出て、一時高騰していたレンズです。

 今回、このレンズを私が購入したのは、本来、コンタックスRTS等の、ヤシカコンタックスマウントのこのレンズが、なぜか、ニコンFマウントに改造されていたのです。

 今回入手したレンズは、某大手オークションに出品されておりました。強い光を当てると若干クモリがある、という代物ではございましたが、私が発見した時点では1万円を切る価格でした。

 以前、どうしても使いたかったソニーSTF135mmF2.8T4.5レンズをニコンFマウントに改造していただいたことがありました。改造費用は4万円前後かかり、また日数も2か月くらいかかったと思います。

 私は、このゾナー100mmF3.5レンズに特別な思い入れはありません。しかし、世間の評価(口コミ)や改造に要する手間費用、新たにボディーを用意する必要がないことを勘案すると、このレンズは、初めてのカールツアイスレンズを体験するためには、十分に魅力的なものと感じました。

 

 届いて手にしてみると、本当に小さく軽く、びっくりするほどでした。常用するにはちょうど良い手ごろ感です。

 しかし、ニコンFマウントの中望遠レンズが、DC105mmF2、DC135mmF2、Ai-s135mmF2.8、タムロン90mmF2.8マクロ、改造STF135mmF2.8T4.5に本レンズと、6本から選ぶ必要が出てきました。タムロンマクロも、つい先々月に購入し、まだろくに使ってもいないのに・・・

 すでに、防湿庫もパンパンで、もう、カメラやレンズが入る余地がございません。来年こそは自重し、カメラ・レンズを増やさないようにしたいと思います。

 

平成30年12月23日追記

 早速、このレンズを使ってみたところ、どうもこのピントリングのゴムの感じや距離表示の色に見覚えがあると思って、よくよく考えると、このレンズは私の初めての、カールツアイスではございませんでした。

 かつてかつて、ずいぶん昔ですが、カールツアイスイエナ(東独)製の、ゾナー135mmF3.5や、ペンタコンシックス用ビオメター80mmF2.8を所有、使用したことがございました。これらのレンズに、細かい四角錘のパターンのゴムや、オレンジ色の距離表示が酷似していたのでした。

 なので、このレンズは、私にとって初めての「国産」カールツアイス、もしくは初めての「ヤシコン用カールツアイス」でございました。

 それにしても、F3.5とはいえ、最短距離、開放でもキリリと解像する歯切れの良さにメロメロになりそうです。