フィルムで写真を撮ってみませんか。

「フィルムを使う写真に興味を持つ人を一人でも増やす」ことが目標の一個人の活動

カメラを勧めた話

 さて。

 先日、本ブログを初めて2年弱にして、初めて、「カメラを購入した」とコメントをいただきました。本当にありがとうございます。

 

 今までに、友人、知人4名にカメラを勧めたことがあります。

 初めに勧めた友人2人は、大学の同級生でした。2000年前後の頃です。彼らのうち、特に1人は海外旅行が好きでした。そして、もう一人も海外旅行好きに感化され、一緒に海外へ行っておりました。今思えば、私もいっしょに行けばよかった、と後悔しております。

 彼らが欲したカメラは、故障しにくく、また、安価なもの。治安の悪い海外では高価なものは命取りになり得ます。かといって、信用性の低いものではちゃんととれているかどうかが不安です。

 私が勧めたカメラは、ニコマートFTNと、口径の小さい50mmF2でした。当時で2万円程度で購入でき、ニコンFのサブカメラとして、また露出計も内蔵されており、レンズも1本であればガチャガチャの儀式も必要でなく、非常に優秀なカメラだったと思います。

 

 そのあとに勧めた2人は、幼馴染の同級生と、塾で教えていた生徒でした。

 彼らが欲したカメラは、日常使うもの。ただ、二人とも学生で、潤沢な予算はありませんでした。そして、彼らは二人とも理系の冷静な頭脳を持っており、また、色々なものが撮りたいと欲張りでした。

 私が勧めたカメラは、ミノルタX-700でした。一人には一本目のレンズとして、50mmF3.5マクロを、もう一人には50mmF1.4と100mmF3.5マクロを同時に購入するよう勧めました。レンズの値段と市場流通量から、手が届きやすいと判断したからです。

 

 今回コメントを頂いた方は、SRT-superをご購入されたということで、ちょうど私がお勧めしてきた、ニコマートFTNとミノルタX-700の中間ともいえるカメラです。機械式カメラであり、数が多く手に入りやすいミノルタSRマウントを備えています。追加するならば、ニコマートFTNのユニット化されたコパルスクエアシャッターや、ミノルタX-700の電子制御シャッターに比べて、SRT-superの布幕横走り式の機械式シャッターは修理への対応力が高く、今後修理をしながら、長く使えるカメラですので、私が当初友人たちにお勧めした時期から約20年が経過した今となっては、最良の選択とも言えるでしょう。

 末永くご愛用いただけるよう、フィルムが潰えないように、ご協力いただけますと幸いです。