さて。今回はフィルムのお話です。
最近私が多用している、135判フィルムは、フジフィルムの「フジカラーC200」です。このフィルムには以下のメリットがあるのです。
1 他のフィルムに比べて安い!とはいえ、一本500円を超えていましたが。
2 ISO200がちょうどいい。室内でもなんとか撮れるし、屋外でもある程度絞りが開けられ、意外と使いやすい。
3 デジタルカメラと併用するとき、基本感度ISO200のカメラ(ソニーNEX-5)を所有しているため、便利。
4 ハーフ判でもそこまで荒れない。
5 ハイライト、シャドーが結構ネバリ、白飛び、黒つぶれしにくい。
6 国内企業のフジフィルム製!
7 海外用の「逆輸入」という言葉に感じるロマン。
しかし、どうやら生産が中止されたらしいとの話を聞き、買おうと思ったもののすでに店頭になく、代わりに店頭にあったコダックカラープラスという、ISO200、135判36枚撮りのカラーネガフィルムを購入しました。一本693円。
フジカラーC200のメリットのうち、1は薄れ、6は米国製となりました。しかし、「米国製」の工業製品、私はあまり使用した覚えがありません。車もバイクも国産だし、カメラも持っておりません。
もう一種類、コダックゴールドという、ISO200、135判36枚撮りのカラーネガフィルムも購入しました。一本590円。こちらはネット通販です。
コダックの2種類のフィルムの内容が同じか異なるかはわかりませんが、ISO200が世界で最もよく売れているのでしょう。偶然にも、私が一番使用したであろうフィルムも、コニカミノルタのSINBI 200というISO200のカラーリバーサルフィルムでした。
私が大好きな写真家さん「内田ユキオ」さんが、
「フィルムとはボールペンのよう。ボールペンで文章の中身がよくなるわけではないけれども、書きやすいボールペンであれば気分がいいし、字がうまくなった気がする。字が綺麗であれば見ていると気持ちがいい。」
という内容のことをエッセイで書かれていました(ずいぶん前に読んだことなので、言い回しまでは覚えておりません)。
どうしても、需要と供給のバランスから以前より高額になったとはいえ、今でも、海外製を含めると、複数のフィルムを購入することができます。
今回、フジカラーC200がなくなってしまったことで、私は新しい「フィルム」を探すことになりますが、まずは字を書くためにボールペンを買うように、皆様もフィルム写真を撮るために「フィルム」と「カメラ」を手に入れてみてはいかがですか。