さて。
2018年の秋は、続々とフルサイズ撮影素子を搭載したミラーレス一眼レフが登場しました。これまでソニーしかなかったところに、ニコンとキヤノンが参入したことになります。
ミラーレス一眼レフカメラは、フランジバックが短いことから、フィルムカメラの時代のレンズをアダプターを介して使用できる母艦として非常に魅力的に感じ、私もソニーNEX-5とソニーα7(初代)を、それぞれ、発売とほぼ同時に購入しております。
しかし、今回のニコンもキヤノンも、とても高いですね。本体だけで20万円オーバーですか。ちょっと、初めてのカメラにしては、敷居が高すぎますね。しかし、発表されれたレンズのラインナップは中途半端です。私には、狙っているユーザー層がわかりません。
そして、交換レンズの大きさが、一眼レフカメラ用と比べても圧倒的に大きいことに驚きました。本来、ミラーレスカメラは、一眼レフカメラと比較して、フランジバクが短い分、レンズの設計がしやすく、昔のレンジファインダーカメラのような小型軽量で凝縮感のあるレンズが作れるものと思っておりました。
しかし、今回同時に発表されたレンズ達は、今後のさらなる画素数の向上を考えて、かなり高精度のレンズを作ったのだとは思いますが、それにしでも、大きく重たすぎます。
月~金は勤め人で、土日は家族サービスに費やしている私にとっては、カメラやレンズは小型軽量であることに越したことはありません。残念ながら、小柄で非力であり、マッチョムキムキでもございません。私にとっては、大きく重く(うるさい)ことは、かのオリンパスPENやOMの生みの親でもあります、米谷氏がおっしゃる「三悪」であると思っております。なぜ、せっかく、小型軽量化ができるチャンスに、ボディーは小さくしました、軽くしましたといいつつも、巨大というか、肥満体のようなレンズを発売するのでしょうか。
シグマArtシリーズのように、(カメラも作っていますが)レンズ専業メーカーが、「でっかいよ、重いよ、でもね写りがいいんだよ」というのは大歓迎です。選びたくなければ、選ばないという選択肢がありますから。しかし、カメラと一緒に売られるレンズが、巨大なレンズだけでは。結局、ニコンFマウントやキヤノンEFマウントのレンズをアダプターを介して使うのでしょうか。
整った条件であれば、画素数が高いカメラのほうが繊細に描写できることや、新しいカメラのほうが連写速度や解像度で優位なことは間違いありません。それぞれの使用方法や目的があるのでしょうが、「高解像度ではあるが、大きく重いレンズ」ではなく、「そこそこの解像度で、小さく軽いレンズ」にも需要があることに目を向けて欲しいところです。
今回のニコンやキヤノンのミラーレスカメラを開発された方たちは、これらのカメラで撮影してみたのでしょうか。
写真を趣味にしているパパママたちなのでしょうか。
このカメラで、どんな写真を撮ってほしいと思っているのでしょうか。
以前にも書きました通り、私は、アルバイトの身ではございますが、カメラの販売をしたことがありました。
(参考)
film-camera-challenge.hatenablog.com
今、カメラ店で販売員をされている方は、このカメラを勧めることができるのでしょうか。
これから、ますます、フィルムカメラの評価が高まりそうで、期待が持てました。