さて。
このカメラは、私の中ではお守り的な位置づけで、常用しているものではないのでなかなか記事を書きにくいのですが、5番目にアクセスが多いカメラなので。
ミノルタSRT-superでございます。
film-camera-challenge.hatenablog.com
年始早々に、晴れ着の若い女性が、一眼レフカメラらしきものをたすき掛けにしていらっしゃいました。おお、一眼レフカメラかと思い、よくよく見ると、オリンパスOM-Dシリーズのことが多いのですが、見た感じ、ちょっとでっかい。よくよく見ると、アサヒペンタックスSPでした。
SRT-superの前身、SRT-101の発売時期は、このアサヒペンタックスSPと同じ、1960年代~70年代前半だと思いますが、あまり、このミノルタSRTシリーズは紙面記事やインターネット上にも取り上げられていない気がします。これは、不当だ!
かなり昔にアサヒペンタックスSPを所有していましたので、比較記事としてみましょう。大きさ、重さ等は所有書を参考(アサヒカメラニューフェース診断室、ペンタックスの軌跡、ミノルタの軌跡)とします。
まず、スペックについて
・シャッター:布幕横走り式シャッター(同じ)
・シャッタースピード:1秒から1/1000秒(同じ)
・大きさ、重さもほぼ同じようなもの
ペンタックスSPの優位点
・デザインがいい。
・巻き上げレバーの操作性が良い。(ただし、巻き上げ角度は大きい)
・中古市場でのタマ数が多い。
・ファインダーの角が直角。(SRTは丸い)
ミノルタSRT-super(101)の優位点
・露出が分割測光で、安定感に勝る。
・ファインダー内で設定シャッタースピード(superは加えて絞り値)がわかる。
・レンズの交換がバネヨット式で楽。さらに、M42マウントもアダプターで使用可能。
随分と主観は入っておりますが、少なくとも、SRT達がペンタックスSPより明らかに劣るとは言えない、良いカメラだと思います。また、ファッショナブル性は個人の主観によるところが大きいものの、どちらのカメラも、今では肩から下げているだけで「こだわっているぜ」感がプンプンですので、ペンタックスSPにこだわらず、若い方にはほかにも良いカメラがいっぱいあることに気づいていただけたらと思います。金属製機械式シャッターの第二世代カメラは、確かに趣味性は高いのですが、ファインダーが暗くて見えづらいことや経年劣化の状況を考えると、必ずしもベストチョイスとは言い難いものです。
ともあれ、フィルムのカメラが使われている(ファッションとして、かもしれませんが)ことを、うれしく感じました。