さて。
前回は第二世代として、機械式一眼レフカメラの紹介をいたしました。
film-camera-challenge.hatenablog.com
今回は1970年代からカメラの自動化が進みますが、その中でもまず自動化されてきたものは、露出制御でした。絞り値を決めると、それに適切とカメラが判断するシャッタースピードに自動で調整してくれる(絞り優先AEなどと呼ばれる)、または、シャッタースピードを設定すると、それに適切とカメラが判断する絞り値に自動で調整してくれる(シャッター優先AEなどと呼ばれる)、という撮影モードが加わりました。あるいは、シャッタースピードも絞り値もカメラが決めてくれる(プログラムオートなどと呼ばれる)、というものもありました。ただし、カメラが適切と考えるものが必ずしも正解ではなく、逆光や明暗差が激しい場合は人が手を入れる必要も大いにあります。さらに、その露出制御のために、カメラは電池で動くもの、つまり、電子化されてきました。
ちなみに、私が最も好んでいるのはこの時代のカメラです。
良いポイント:
巻き上げレバーがあり、写真を撮っている感がある。
金属製のものも多く、所有欲が満たされる。
プラスチック製のものも、金属っぽく仕上げられており、質感が高い。
露出制御はある程度自動化されているので、カメラに任せることができる。
カメラの種類、数共に中古市場で豊富である。
不人気機種はびっくりするほど安い。硬貨で買えるものもある。
悪いポイント:
ほとんどのカメラで、電子部品が故障すると治らない。
電池がないと撮影できない。
カメラが大衆化してきたので多く販売されており、レア物と呼ばれるものは少ない。
次回は、第三世代からさらに自動化が進んだ、第四世代の一眼レフカメラのお話をしましょう。