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カメラの話 その4(第二世代:機械式一眼レフカメラ)

 さて。

 

 巨大台風は日本列島に沿って北上し、多くの被害が発生しました。川が氾濫し、洪水になってしまった所や長時間の停電になった所もあるようですね。

 そのような中、前回はカメラについて番外その1として防水性に長けたカメラを紹介いたしましたが、今回は前々回の続きとなります、1950年代後半から1970年代中盤のころの主力機のお話をいたします。この期間は、ちょうど我が国の高度経済成長期で、カメラも著しく進化をした時期になります。

 

②第二世代:機械式一眼レフカメラ

 第一世代としました一眼レフカメラ黎明期のものも機械式一眼レフカメラですが、風貌や取り扱いがずいぶん異なることから世代を分けました。その後のカメラとの違いは、歯車やバネの力を使い、電源を使わないカメラです。平たく言えば、電池がなくても撮影可能なものです。電池を使わない、とはいうものの、1960年代半ばになると大半は「露出計」、すなわち、光の量を図る機能を有し、それには電池を必要とするものがほとんどでしたので、電池がなくても撮影はできるものの、事実上、電池が必要なカメラとなっております。

良いポイント:

電池がなくても撮影可能である。

金属の密度が感じられる。

電気を使っていない満足感が得られる。

遅いシャッタースピードでは、スローガバナーという部品の「ジー」っという音が聞こえ心地よい。

部品交換を伴わない調整のみでの修理が可能な場合が結構ある。

カメラが高級品の時代なので、どのレベルのものを買っても高級感がある。

たくさん種類があるので、デザインや大きさが好みに合うものが見つかる可能性が高い。

 

悪いポイント:

電池がなくても撮影可能と言いつつも、露出計で電池が必要なものがほとんどである。

その電池がすでに発売中止された水銀電池であることが多い。

現在販売されている電池を使用するためのアダプターが結構高い。

露出計は修理不能のことが多い。

40年近く経過しているので、使用前に整備が前提である。

 

 次回は、第二世代からさらに進んだ、第三世代の一眼レフカメラのお話をしましょう。