さて。
しばらく間が空いたのは、引っ越しのため、写真を撮る時間もですがゆっくりとした時間がなかったためで、書くことや書きたいことがなくなったわけではございません。
この一か月余りの間に、キヤノンがついに、フィルムカメラを終えることとなりました。まだ、ホームページには残っておりますね。
最後まで販売されたカメラは、EOS-1Vです。2000年に発売された、キヤノンのプロ用機種でした。すでに、18年も経っていたわけですか。2000年、ということは、20世紀だったのですね。
キヤノンが初めて作ったプロ用機種がF-1。10年後にNew F-1となり、オートフォーカス化の際にマウントを変更、従来のしがらみから解き放たれ、当時のオートフォーカスに最適な形態を追求し、1989年にEOS-1を、1995年にEOS-1nを発売し、オートフォーカス性能をアップさせ、通称「シロ玉」と呼ばれる白い望遠レンズ、超望遠レンズがスポーツ写真界で席巻し、その集大成として作られたのが、このEOS-1Vでございました。
2025年10月末までは部品在庫のある限り修理対応するとのアナウンスが出ておりますが、逆に言うと、安心して使える期間はあと7年しかないことになります。電子部品を多用した当該カメラは、ユニット交換が基本であるため、それ以降、故障した場合にはもう、手の施しようがないことになってしまいます。
これで、フィルム一眼レフカメラはニコンF6とFM10の2機種になったのではないでしょうか(一眼レフカメラ以外ではライカのレンジファインダー機がありますが。)。
フィルムカメラを使うラストチャンスは、今です。