フィルムで写真を撮ってみませんか。

「フィルムを使う写真に興味を持つ人を一人でも増やす」ことが目標の一個人の活動

カメラの話(個別第八回-2) ニコンF4、F4S(第四世代)

 さて。

 秋の過ごしやすい季節の休日は、ほとんどが家族サービスで消え行き、随分と寒くなってきました。先日来風邪をこじらし、鼻水、くしゃみ、咳と格闘し、すっかりと更新の間隔があいてしまいました。

 それに加えて、前回、「当ブログでアクセス解析にて人気のカメラの追記をする」としたものの、大好きではあるけれども、家族サービスとは相反するカメラがぶっちぎりの一番人気でして、なかなか持ち出して再度感触を確かめることもままならず、ということも、間隔があいてしまった言い訳になります

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 当ブログで、最もアクセス回数の多いカメラは、このカメラでした。

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 私の感触では、「なぜ!?」というのが妥当なところです。確かに、良いカメラです。私自身も強い思い入れがあります。ニコン第4番目のフラッグシップ機です。間違いなく良いカメラです。

(私の思い入れ)

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 有名機種ゆえに、いーーーーーっぱい情報もあり、すでに語りつくされているものですし、ニコンフラッグシップ機では、たぶん、最も不人気でしょうから、欲しい人はすでに持っているだろうし、欲しくない人は全く興味もないだろうし、なぜにこの記事のアクセス数が、第二位のものに比べてダブルスコアとなるのかはよくわかりません。いや、間違いなく、非常に良いカメラですよ。前回も、「使うと必ず満足が得られる、非常に優秀な逸品であると認めます。今こそ、ニコンF4が再評価されてしかるべき時期と思います。」と締めくくっておりますし。

 しかし、やはり、重いことは否めません。私所有のレンズは大半がAi-sニッコールレンズで、最近の機能満載レンズと比べると小ぶりで軽量ですが、本体の大きさ重さは、例えば、先代のニコンF3とは各段に増加しております。

 それでも、まず、フィルムを入れるときに裏蓋を閉める感触は、軽自動車ではなく、レク〇スに乗ってドアーを閉めた時のように、節度のある音と品質を感じることができ、シャッターボタンを押してフィルムカウンターが「1」を示したときには、これから、「36ショットを撮るのだ」という緊張感を与えてくれます。そして、撮り始めると重さは気にならず、明るくピントの山が見えやすいファインダーと心地よいシャッター音と感触に酔いしれます。フィルムを撮りきると、ニコンF4ならでは(F5、F6も)の、「フィルムを手巻きクランクで巻き戻すか、電動で巻き戻すか」を悩む時間となります。私は、手巻きクランクで巻き戻すことがほとんどですが、これもまたスムーズで非常に心地よいです。

 フィルムを撮り切り、現像に出し、ゆっくりと温泉につかったときに、機材が重かったことを左の肩と両腕、右手に感じます。左の方はショルダーバックの肩掛けひもがこすれて赤くなっています。両腕は特にひじから先が、じわりと熱を持っていることに気が付きます。右手は、私の手が小ぶりなこともありますが、グリップが大きいため、握力を要していたことがわかります。

 

 それでも、このカメラを持ち出したことを後悔することはありません。

 

 ただ一点、ごく最近知った残念なことがありました。

 私はニコンD750というデジタルカメラもまた使用しておりますが、その標準レンズとしてタムロン35mmF1.8を、中望遠兼マクロレンズとしてタムロン90mmF2.8を入手しました。非常に優秀なレンズで、お散歩程度であれば、35mm一本だけをくっつけて持っていくことがほとんどです。

www.tamron.jp

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 ニコンF4での使用では、まず、このレンズ達には絞りリングがないので絞り優先オートやマニュアル露出ができず、プログラムオートやシャッタースピード優先オートでしか使用できないことは承知の上。また、手振れ補正機能にも対応していないことから、この機能が使用できないことも承知の上。

 それでも、フィルムカメラで撮影してみたい!と思ったので、ニコンF4に取り付けてみました。

 露出制御は可能なようです。しかし、残念ながら、オートフォーカスは作動しません。マニュアルフォーカスで、プログラムオートであれば使用することができますが、マニュアルフォーカスの感触が微妙なので、この組み合わせで私が使うことはないでしょう。

 

 現実問題、ニコンF4とニコンデジタルカメラD750を同時に持って行き使用することはないとは思いますが、互換性のFマウントとはいえ、サードパーティー製レンズを使う上では、注意が必要と感じました。

 

(念のため)

 唯一所有しているニコン純正オートフォーカスレンズ「AF-S nikkor 24-120F4GEDVR」では、手振れ補正機能以外は使用できることは確認済みです。

www.nikon-image.com