さて。
東京都はまた緊急事態宣言が発令されましたが、皆様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。
本日は家庭の都合で休暇を取っておりました。私にとって、土日祝以外のお休みは貴重です。最近はコロナウイルス感染症の心配からあまり顔を出していなかった市中のカメラ屋さんに顔を出しました。
私が住んでいる地域では比較的コロナウイルス感染症の状況が落ち着いてきて、人通りはかなり戻ってきたこと、しかし、カメラ屋さんの収益は低迷したままのこと、特にフィルムカメラは売れないこと、フィルムの現像もあまり依頼がなく、デジタルの印刷も低調なこと・・・あまり良い話ではありませんでしたが、久しぶりにゆっくりとお話ができました。
家庭の用事が終わり、自宅でハッセルブラッドを触っていると、電話がかかってきました。先ほど訪れていた、カメラ屋さんからでした。
「ハッセルブラッドの調子が悪いとお客さんから持ち込まれたが、どこが悪いのかわからない。もし、時間に余裕があれば来て見て欲しい。」とのこと。
夕方からまた外出の予定があったので、そのついでということで訪れました。ハッセルブラッドは、本体、レンズ、フィルムマガジン(フィルムを装着するところ)がバラバラになり、また、それぞれがチャージされた状態で合体させないと動かなくなるという(残念な)特徴があります。特に、本体はチャージした状態で、しかしレンズはチャージしていない状態で装着するとレンズが外れなくなり、重修理となってしまうという恐怖のカメラです。
私がとどめを刺して壊してしまわないよう、慎重に慎重に状態を見てみると、本体、レンズ、フィルムマガジンいずれもチャージされています。しかし、シャッターボタンを押しても反応がありません。まず、フィルムマガジンを外し、レンズを外してみると、レンズシャッターが勝手に駆動しました。本体のミラーはそこにある(駆動していない)状態。すぐにレンズのチャージを行い(うっかりレンズを装着するとレンズが外れなくなり重修理になっちゃうから)、本体だけになった本体(変な言い方ですね)のシャッターボタンを押しても、反応なし。
うーん、シャッターボタンの故障か、内部のどこかのグリスが固まって、駆動しないのではないかな・・・レンズもカビが生えているし、フィルムマガジンのモルトもダメになっていそうだし、しばらく置いておかれたからかな・・・どのみち、このまますぐには使える状態じゃない、手を入れないと、とコメントしました。
そっか、やっぱり、故障しているのか、とカメラ屋さんも納得し、私はプリント代をサービスでしてもらって、非常にいい気分。
ウィンウィンとはこのことか、と思いつつ、また、我が家にも長い間駆動させていないカメラがあるなと反省しつつ、梅雨が明けたらどのカメラを持ち出そうかなと悩むことにしました。
また、レンズシャッターと本体シャッターの違いがあるとはいえ、ゼンザブロニカS2はレンズの脱着、フィルムマガジンの脱着にチャージうんたらを気にしなくてよいので、いいカメラだな、としみじみ思いました。