さて。
フィルム、高いですね。つらいですね。
ざっと履歴が確認でき、今、大手通販南米サイトで販売があるものを比較すると、
〇コダックゴールド200 36枚撮り10本が、2020年8月に5,900円→2022年11月に14,700円(約2.5倍)
〇コダックウルトラMAX400 36枚撮り10本が、2020年11月に6,180円→2022年11月に25,000円(4倍強)
〇フジフィルムC200 36枚撮り10本が、2017年9月に3,180円、2018年3月に4,200円→2022年11月に5本で21,000円!!!!(13倍強、10倍)
現像は郵送でやり取りできる格安店はそうお値段は上がっていなさそうなので、フィルム撮影のランニングコストはフィルム価格の上昇による増加といった状態です。
さて、そこでお勧めできるチョイスは、標題の通り、ハーフサイズカメラ。
昔々、50-60年位前、一世を風靡した、ライカ版の半分の大きさで撮影するカメラです。そのころは、カメラもフィルムも(たぶん現像代も)高かった。ハーフサイズカメラは、カメラの大きさが小さいのでカメラ自体も安くできる(うえに各社の工夫が素晴らしかった)、フィルムは半分しか使わないから倍の枚数が撮れる、フィルムの現像料は変わらないで倍の枚数現像できる(ただしフィルムをプリントする代金は枚数に応じて高くなった)。
オリンパスPENシリーズ(といっても、最近のデジタルではないヤツ)や、フジカハーフ、キヤノンデミ、ミノルタレポ・・・たくさんの会社がたくさんの機種を発売していましたが、その後、フルサイズのカメラで小型軽量安価なものが販売され、姿は消していきました。
私のお勧めは、オリンパスPENシリーズ。他の機種と比べ、以下の利点があります。
・当時たくさん売れたので、今でも中古市場に数がある。
・頑丈なものが多く、分解清掃を業者さんに依頼すれば当分使えそう。
・小さくかわいくデザイン性に優れる。
・機種が多く、選ぶ楽しみがある。
中でもお勧めの機種は、以下のものがあります。
・PEN EE2、EE3
押すだけで撮れる簡単さ。フラッシュ撮影をするのであればEE3のほうが便利(だそう)だが、フラッシュ撮影することはそうないだろうから、黒い革が好みであればEE3を、グレーの皮が好みであればEE2を、といったところか。人気があるので、やや高価か。といっても、1万円くらい?もうちょっとするかな?
・PEN EES2
EE2と似たようなものだが、ピント調節機能があること、レンズがちょっとだけ明るく、ちょっとだけ暗いところにも強いが、EE2、EE3とそうお値段も大きさ重さも変わらず、お得かな、と。
・PEN(初代)、PEN S
ピント合わせ、シャッタースピード、絞りすべて手動、それも目測や感覚で合わせるので、上記3機種と対極にある使いごなし甲斐のあるやつ。それでいて、小さくかわいい。すべて、自己責任ですよ、と言われている感じがたまらない。なんとなく、壊れにくい印象が強い。
・PEN Dシリーズ
上記PEN(初代)、PEN Sに近いが、レンズがでかい。その分、大きく重くなるが、目くじらを立てるほどではない。そして、格好いい。発売当時は「デラックス」で高かったはずだが、今は一番安いかもしれない。
・PEN Fシリーズ
一眼レフカメラ。ファインダーは暗いし、交換レンズは特に広角が高いし、いいのはないし、なんとなく壊れやすいし、プリズムがだめになっているヤツが多いし・・・それでも、唯一のハーフサイズのシステム一眼レフカメラと思うと、避けては通れない。