フィルムで写真を撮ってみませんか。

「フィルムを使う写真に興味を持つ人を一人でも増やす」ことが目標の一個人の活動

節操無しは利無し

 さて。

 昨日は疲れがたまっていたせいか一日に200歩しか動かない怠惰な生活を送り、本日は子供のイベントごとがあり、撮影にも行けず半ば引き籠りのような生活をしております。

 子供のイベントごとには、どうにも手ぶら(肩ぶら?)で行くことができず、屋外イベントであればフィルムカメラを、室内イベントであればデジタルカメラを持って出かけております。本日は室内イベントでございました。

 

 私が今、所有しているデジタルカメラは、ソニーNEX-5(初代、無印)、動きものを撮らないとき、アダプターでレンズ遊びをするときにはα7(初代、無印)、動きものを撮るときのニコンD750の三機種です。20台ほどあるフィルムカメラに比べると、非常にシンプルな構成です。

 

 α7は発売後早々に入手したので、2013年の年末には入手していました。標準レンズの28-70セットでした。当時の主力デジタルカメラキヤノンEOS5DMark2でした。

(参考)

film-camera-challenge.hatenablog.com

 購入の主な目的は、マウントアダプター経由でいろんなレンズの母艦とすること。いまだに、その目的は十分に果たしてくれています。その証拠に、ソニーEマウントのフルサイズ対応レンズは、購入時のキットレンズのみです。

 何度も、レンズの買い足しや、後継機種「α7Ⅱ」への買い替えを考えたものの、ボディー内手振れ補正は魅力ではあるが、それ以上、買い替える理由が見当たらないため、購入に至っておらず、さらなる後継機種「α7Ⅲ」は、バッテリー互換性がなくなってしまったため、NEX-5との併用にも差し支えることから、ますます買い替える気が薄らいでおりました。

 

 そんな中の、怒涛のフルサイズミラーレスカメララッシュ。当初も今も、さしたる興味はないものの、もし、がいくつかあれば、キヤノンニコンのミラーレスカメラを買っていたのかな、とも思うこともあります。

(参考)

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 

 もし、α7を購入しておらず、キヤノンEOS5DMark2を使い続けていたら、キヤノンのフルサイズミラーレズが非常に魅力的に思えたことでしょう。レンズのオートフォーカスや自動絞り、手振れ補正も使えるのですから。

 もし、α7を購入しておらず、キヤノンEOS5DMark2からニコンD750にのりかえていたら、ニコンのフルサイズミラーレズが非常に魅力的に思えたことでしょう。レンズのオートフォーカスや自動絞り、手振れ補正も使えるのですから。

 

 残念ながら、α7がすでにあり、傷傷だらけで手放してもさしたる値が付くとも思えず、かといって持っている専用機材はキットレンズのズームレンズと、社外品のストロボのみ。ただ、優秀な部下ともいえる、小型軽量のNEX-5というお散歩カメラがある。なかなか、買い替えるわけにもいきません。

 

 デジタルカメラ遍歴が、ペンタックスに始まり、キヤノンソニーニコンと渡り歩いた、節操無しの私には良いことがありません。

 今の私の構成であれば、ニコンのミラーレスとニコンの一眼レフが、バランスが良いのでしょうが、愚痴を言っていく先もありません。

 

カメラバッグの話

 さて。

 そういえば、今までに一度の触れていない話題がありました。カメラを持ち出すときに使う、カメラバックのことです。

 

 以前はさらにいくつか持っていましたが、長年の使用で破損し、処分したため、今は6個となっています。タイプで分けると、3種類です。リュックタイプが1個、スリングタイプが1個、ショルダータイプが4個です。

 リュックタイプとスリングタイプは、ロープロ製のものです。ショルダータイプは、ロープロの小型が1個、ニコンD750を買ったときにおまけでもらった小型が1個、ベネトンの比較的大型が1個、ドンケのF2が1個です。

 最も多く使用するのは、ロープロのスリングタイプです。リュックタイプも同様の大きさのものを購入したのですが、いずれも2気室構造であるものの、スリングバックは下部気室(カメラ機材収納部)が大きく、リュックタイプはやや上部気室(着替え等収納部)が大きいため、撮影となると、スリングバックのほうが使い勝手が良いのです。一泊旅に出るのであればリュックタイプのほうが使いやすいのでしょうが、一泊旅行となると車で行くことが多く、結果、スリングバッグはカメラ機材専用とし、別に着替え等を入れるバッグを準備することとなり、リュックはほぼ使用していないのが現状です。

 ショルダータイプのうち、ニコンのおまけでもらったものは、NEX-5と小型ビデオカメラ等、完全なファミリー仕様に徹するときにしか使用しておりません。

 ロープロの小型バッグは、かつてオークションでカメラを購入した時に、梱包資材としてやってきたものでした。これが、案外、使い勝手が良いのです。標準程度のレンズをつけたカメラ1台と、他にレンズ1本。小さいレンズなら、2本。ポケットが別に一つあり、そこに露出計とフィルムと、念のための交換電池。これで、いっぱい。

 ベネトンのカメラバッグは、今あるバッグの中では最も古いものになり、20年近く使用しています。きっかけは、中判カメラを使用し始めたこと。ブロニカS2(標準レンズ付き)と、レンズ3本、フィルムを収めるために購入しました。以降、かなり使っていたものの、ついに昨年、止め金具が壊れてしまい、退役を考えております。

 ドンケF2は、ベネトンのカメラバッグの後任候補として入手しました。手始めに、中古品です。以前から持っていた、と言い張るのにも中古品は都合がよいのです。本当に良いと思えたら、改めて新品を買おうと思っているところです。

 このカメラバッグは、報道カメラマンであったドンケ氏(米国人?)が、自身が使い勝手の良いカメラバッグを求めるあまり、作ったもの、ということになっております。その中でも、このF2はその初代にあたるもので、1970年代後半からほぼ形態を変えずに製造、販売され続けているものとなります。

 私がこのバッグに目を付けたのは、軽量であること。たったの1.2kg。キャンパス生地で、外部からの衝撃吸収性は乏しいとされていますが、私の性格上、ハードにバッグを投げたりぶつけたりすることはまずありませんので、十分と判断しました。

 

 届いたバッグを見てみると、思ったよりも小さく、中には、「レンズを4本収めなさい」と言わんばかりの田の字型に分かれたクッションがあります。正規販売店のホームページでは、レンズを外した状態のカメラボディーを左右に収め、真ん中に田の字型クッションを設置し、レンズ3本とストロボ(フラッシュ・スピードライト)を納めている写真が掲載されています。田の字型のクッションは、幅21cm、奥行き16cm、高さ20cm程度です(実測のため多少の誤差があると思います)。最近のものは中のクッションが取り外し可能となっているようですが、私が入手したものは均等4スペースに分ける仕切りがあります。

 そのため、直径が8cm(80mm)を超えるレンズは、非常に収納しづらいのです。この80mmとは、単純にレンズの口径ではなく、フードも含めた径となります。

 最近の標準ズームレンズでも、「高性能」とうたっているヤツは、77mmかそれ以上の口径です。小型軽量を売りにしていたはずのペンタックスが、最近発売した「標準レンズ」は、50mmF1.4でありながら、最大径80mm、重さは910gです。高性能をウリにしている、シグマ50mmF1.4は、最大径85mm、重さは815gです。さらに、フードが加われば、とてもとても、私のドンケF2田の字クッションには納まりません。

 

 私の感覚では、50mmF1.4は、フィルター径が49mmから55mm程度ではないかと思っておりました。私がよく使う、24mmF2.8、135mmF2.8、50mmF3.5マクロレンズも、みんな、ほぼ同じ太さ(135mmは他のレンズの2倍程度の長さ)です。これらであれば、レンズをつけた状態のカメラ本体1台と、他にレンズが4本、あるいは、3本+ストロボ(フラッシュ・スピードライト)が納まります。

 

 デジタルカメラの時代となり、レンズは巨大化、重量化の一途をたどっています。それは、画質への飽くなき追及を行った結果であり、手振れ補正機構や俊敏なオートフォーカス機能のためになった結果であり、一概に否定できるものではないことも十分承知しているつもりです。

 しかし、忘れていませんか。そのレンズを、持ち運ぶ必要があるということを。

 かつて、京セラが目指したコンタックスオートフォーカスのNシリーズを、みんなでレンズがでかい、でかすぎる、こんなにでかいの、だれが使うのかと言っていた(思っていた)ことを。

 

 私は、持ち運びに苦労するようなレンズは、要りません。

旅するカメラ(もしも一人で車を使わない国内旅行に行くのなら)

 さて。

 前回は、以下の妄想記事を書いたところではございますが、残念ながら、我が家には幼児がいるし、夏には二人目も産まれそうなので、私が産むのではないから、と大手を振ったら、おそらく、槍が降ってくることでしょう。

film-camera-challenge.hatenablog.com

 現実的には、一人で、国内旅行に行けるかどうかが、今の我が家の現状です。

 

 では、もし仮に、「一人で行って良し!」ということになったら、どうしましょうか。

 我が家には車が2台ありますので、1台は使えるかもしれませんし、私のほかに車を使う者が2人いますので、使えないかもしれません。地方で生活していると車がない生活は考えられないところではございますが、都市部では車のない生活もまた、ごく一般的と聞きますので、車を使わない国内旅行に行くのなら、という仮定としましょう。

 車を使わないとなると、公共交通機関が主体となります。公共交通機関では、荷物は大きめのリュックサック1個と、手荷物を入れる小さなショルダーがちょうどいいところでしょう。そして、リュックサックは、カメラバックもまた兼ねることとなるでしょう。

 衣類は下着とタオル程度とし、どうしても汚れて替えが必要になるのならば、国内であればどこででも現地調達が可能でしょう。

 撮影機材もまた、カメラは一台。壊れてしまったら、現地調達をするしかないでしょう。なるべく、壊れそうにないものをチョイスしたいところです。軽さと堅牢さを兼ね備えたもの、が理想的です。

 レンズは、広角レンズと標準レンズは欲しいところ。望遠レンズは、あまり長焦点だとブレの心配が出てきますし、三脚を持ち運ぶこともあまり現実的ではないので、中望遠まででしょう。

 カメラとレンズ3本がバランス的に良い落としどころとなりそうです。

 私の所有カメラ、レンズであれば、以下のものがチョイスに挙がります。

オリンパスOM-1と、28mmF3.5、50mmF1.8、135mmF3.5

film-camera-challenge.hatenablog.com

ニコンF3と、Ai-s28mmF2.8、Ai-s50mmF1.4、Ai-s135mmF2.8

film-camera-challenge.hatenablog.com

ペンタックスLXと、SMCT28mmF3.5、50mmF1.4、105mmF2.8

film-camera-challenge.hatenablog.com

ミノルタX-500と、NMD24mmF2.8、NMD50mmF1.4、NMD135mmF2.8

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 しかし、①のセットは、他のセットと比べて小型軽量ではありますが、レンズが暗いだけでなく、カメラのファインダーも暗く、ちょっと気分まで暗くなりかねません。

 しかし、②のセットは、他のセットと比べて大きく重くなってしまいます。

 しかし、③のセットは、実絞り撮影となること、ネジネジマウントでレンズ交換がおっくうになってしまいます。

 

 ④のセットには死角がありません。強いて、強いてイチャモンをつけるのであれば、カメラ、レンズ共にプラスチック外装で高級感がないということになりますが、それを上回る、写欲をそそるファインダー、心地よいねっとりとしたピントリング、パリッと小気味よいシャッター音、そして、小型軽量を兼ね備えております。

 

 私が、もしも一人で車を使わない国内旅行に行くのなら、④のセットで行きます。

 最後まで、黒ボディーで行くか、シルバーボディーで行くかを、悩むことでしょう。

 

旅するカメラ(もしもインドに行くのなら)

 さて。

 平日は年度末が近づくにつれ仕事が忙しく、休日は家族と過ごす時間が多く自由時間がなく、妄想で現実逃避をする程度となっております。

 

 先日、「旅するカメラ」(渡部さとる氏著)という文庫本を購入しました。書き出しの「もし旅に1台のカメラを持っていくとしたら・・・・・・。」というフレーズに、自問自答がしたくなったのが、購入の動機です。

 

 最近、なぜだか、インドへ行きたいと思っております。きっかけは2つ。1つは、妻の大学時代の友人にインド人が多く、私もそのつながりでお話しする機会があったこと。もう1つは、私の大学時代の友人に、学生時分の頃インド旅行を誘われたものの、「腹が弱い」ことを理由に断ってしまったことを、インド人と話をしたときに思い出したこと。

 もし、インドへ行くとき、カメラはどうしたらよいのでしょうか。

 ずっと一流のホテルに滞在するのであれば、ヨーロッパでもいいはずです。たぶん、素のインドが見たいから、私はインドに行きたいようです。そうなると、ホテルには、デジタルカメラを充電するための電源はないかもしれません。充電できなければ、電気で動くデジタルカメラは非常に不安です。

 しかし、フィルムカメラだと、フィルムがかさばるため、多くは撮影できません。

 また、行ったことがないので偏見ではありますが、スリ、強盗に会う可能性も、国内より高いでしょう。きっと、大きな荷物や高価なカメラ(高価に見えるカメラ)は避けるほうが良いでしょう。

 

 私の所有カメラの中では「オリンパスPEN S」が最適と思いました。

 最近の、デジタルカメラではございません。1960年に発売された、ハーフサイズのカメラです。

 これなら、電池がいりません。

 これなら、軽くて小さいので負担になりません。

 これなら、36枚撮りで72枚撮れます。

 私の写真の9割は縦長写真で、これなら、普通に構えて縦長写真が撮れます。

 これなら、盗られる心配は少ないし、盗られてもまだ我慢できます。

 露出計も距離計もありませんが、ISO400のネガフィルムであれば、何とかなることでしょう。

 

 ただし、大分くたびれているので、分解調整からしなければなりませんが。

カメラの話(個別第十回-2) ミノルタSRT-super(第二世代)

 さて。

 このカメラは、私の中ではお守り的な位置づけで、常用しているものではないのでなかなか記事を書きにくいのですが、5番目にアクセスが多いカメラなので。

ミノルタSRT-superでございます。

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 年始早々に、晴れ着の若い女性が、一眼レフカメラらしきものをたすき掛けにしていらっしゃいました。おお、一眼レフカメラかと思い、よくよく見ると、オリンパスOM-Dシリーズのことが多いのですが、見た感じ、ちょっとでっかい。よくよく見ると、アサヒペンタックスSPでした。

 SRT-superの前身、SRT-101の発売時期は、このアサヒペンタックスSPと同じ、1960年代~70年代前半だと思いますが、あまり、このミノルタSRTシリーズは紙面記事やインターネット上にも取り上げられていない気がします。これは、不当だ!

 かなり昔にアサヒペンタックスSPを所有していましたので、比較記事としてみましょう。大きさ、重さ等は所有書を参考(アサヒカメラニューフェース診断室、ペンタックスの軌跡、ミノルタの軌跡)とします。

 

 まず、スペックについて

・シャッター:布幕横走り式シャッター(同じ)

シャッタースピード:1秒から1/1000秒(同じ)

・大きさ、重さもほぼ同じようなもの

 

 ペンタックスSPの優位点

・デザインがいい。

・巻き上げレバーの操作性が良い。(ただし、巻き上げ角度は大きい)

・中古市場でのタマ数が多い。

・ファインダーの角が直角。(SRTは丸い)

 

 ミノルタSRT-super(101)の優位点

・露出が分割測光で、安定感に勝る。

・ファインダー内で設定シャッタースピード(superは加えて絞り値)がわかる。

・レンズの交換がバネヨット式で楽。さらに、M42マウントもアダプターで使用可能。

 

 随分と主観は入っておりますが、少なくとも、SRT達がペンタックスSPより明らかに劣るとは言えない、良いカメラだと思います。また、ファッショナブル性は個人の主観によるところが大きいものの、どちらのカメラも、今では肩から下げているだけで「こだわっているぜ」感がプンプンですので、ペンタックスSPにこだわらず、若い方にはほかにも良いカメラがいっぱいあることに気づいていただけたらと思います。金属製機械式シャッターの第二世代カメラは、確かに趣味性は高いのですが、ファインダーが暗くて見えづらいことや経年劣化の状況を考えると、必ずしもベストチョイスとは言い難いものです。

 ともあれ、フィルムのカメラが使われている(ファッションとして、かもしれませんが)ことを、うれしく感じました。

 

小さなタイムカプセル

 さて。

 今年初の撮影のお供にフジカGW690Ⅲを連れて行ったのですが、「いつ装填したのか記憶にもないアスティア100」が残枚数1枚で入っておりました。

(参考)

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 近くのカメラの〇〇ムラで現像を依頼し、昨日、受け取りに行ってまいりました。

 

 一本は、丸々滝が写っているもの。うーん、デジタルカメラを露出計代わりにしたものの、若干アンダーすぎたような。あと、半絞り開けておいたら良かったかな、まぁ、氷柱の冷たさが伝わるし、色温度が高く、全体的に青っぽくなっているのも、まぁ、こんなものか、といったところ。しかし、6cm×9cmのスライドフィルムは迫力があります。パッと見ただけで、ちゃんと、何が写っているのかがわかります。

 

 さて、もう一本は、「いつ装填したのか記憶にもないアスティア100」でございます。

 

 写っていたのは、前の前に住んでいた家の引き渡し時と、前に住んでいた家に入居した時の写真でした。4年以上前のものです。写っている、生後1年にも満たない赤ちゃん(娘)は、今ではもうすぐ5歳になり、口答えをするようになっております。

 

 フィルムにとっては、新鮮なものを使用し、また、撮影後速やかに現像することが当然良いことです。

 なぜ、1カットだけ撮らずに大事においていたのかは記憶にありませんし、そもそも、週に1度は開く防湿庫の中に、4年以上も持ち出していないカメラがあるとは・・・・なんとも情けない。

 

 しかし、そのフィルムのおかげで、そういえば、前の前の家は・・・とか、この時と比べて・・・とか、色々と振り返ることや懐かしむことができました。

 情けなさとともに、フィルムの良さを感じることができた、1本でした。

2019年初撮影

 さて。

 正月三が日はお休みではあるものの、親戚回りなどなどしているうちに1日、2日はあっという間に終わってしまい、3日のみ自由時間をもらい、一人で出かけることができましたので、撮り初めを行ってまいりました。

 

 自宅から30分ほど離れたところの滝に行こうと思い立ちました。10年以上前に訪れた際には路面は凍結し、ほぼ氷瀑と化しておりましたが、今年は暖かかったためか、山道も凍っておらず、滝もまた、周囲が氷柱状となっているものの流れがる状態でした。

 

 お供にしたカメラは、露出計代わりのα7に28-70標準ズームのセットと、本命フジカGW690Ⅲでした。

 GW690Ⅲには、大変恥ずかしながら、いつ装填したのか記憶にもないアスティア100が入っており、それも、最後の1枚のみという状態でした。その1枚をさっさと撮り切り、これまた5年前に使用期限が過ぎてしまっているプロビア100Fを装填しました。

 120フィルムでしたので、6×9判ではたったの8枚しか撮れません。デジタルカメラの連写では、1秒で撮り切ってしまう機種もある程度の枚数です。しかし、120フィルムのリバーサルフィルムは、5本で3500円程度。それに、現像代も1本あたり1000円くらいはかかるはず(最近現像していないのでちょっとドキドキしておりますが)。計、1700円/本で、8枚、ということは、200円強/1枚!!!!!そりゃ、慎重にもなります。

 

 ゆっくり時間をかけて、滝のあっちゃこっちゃを見、光の加減を観察し、でも、まぁ、このフィルムは5年前に使用期限は来ているものなと思いつつも、慎重に三脚をセットし、しっかり絞り込んで、レリーズを握りしめ、いっぱしのカメラマン気分を味わってまいりました。