フィルムで写真を撮ってみませんか。

「フィルムを使う写真に興味を持つ人を一人でも増やす」ことが目標の一個人の活動

新春2019年

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 さて。昨年の総括もできないままに、昨年は終わってしまいました。2018年に購入したカメラは、オリンパスOM-4Ti一台でした。たくさん不満を書いているものの、今もフィルムが中に入っており、かなりな頻度で持ち歩いておりますので、ただ死蔵コレクションをするカメラではなく、よいお買い物ができたと思っております。

(参考)

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 2019年は、私はリバーサルフィルムの使用を行っていこうと思っております。

(参考)

film-camera-challenge.hatenablog.com

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 実は、まだ紹介をしておりませんが、ブローニフィルムを使用する中判カメラを数台所有しております。今年はそれらのカメラに、スライドフィルム(リバーサルフィルム)を装填し、三脚をきっちりと使い、高彩度、高解像度の写真をスローに撮っていきたいと思っております。

 フジフィルムのホームページによると、現在販売されているスライドフィルムは4種ですが、うち、ベルビア100Fは、大判フィルムのみでの販売で、実質、ベルビア50、プロビア100F、ベルビア100の3種です。

 しばらくスライドフィルムから遠ざかっていたので、それぞれ1本ずつ購入後、比較し、最も好みに合うものをまとめ買いしたいところではありますが、ブローニフィルムは5本パックでしか販売されていないようです。

 

 今年もまた、ゆっくりとではありますがブログを更新していきますので、お付き合いいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

レンズの話 初めての、カールツアイス

 さて。

 ふと魔が差して、初めてのカールツアイスレンズを購入してしましました。

 残念ながら、これまで縁がなく、コンタックスのカメラ・レンズ共に使用したことがありませんでしたが、先日来、徒歩圏内の中古カメラを取り扱うお店でRTS2(たぶん)があったり、AXがあったりで、無性にコンタックスを使ってみたかったところでございました。

(参考)

film-camera-challenge.hatenablog.com

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 私が購入したカールツアイスレンズは、ゾナー100mmF3.5という、中望遠レンズで、大口径でもない、いたって普通のスペックのレンズではあります。販売されていた当時は、大口径レンズではプラナー100mmF2があり、シャープなマクロレンズのマクロプラナー100mmF2.8があり、軽量化のためと言われておりますが絞りリングはプラスチック製で、また、西ドイツ製はなくすべて日本国製であることから人気がなく、早々に生産中止となった、と言われているレンズです。そののち、その生産数の少なさとシャープな描写、小型軽量ボディーであるコンタックスAriaにぴったりということで人気が出て、一時高騰していたレンズです。

 今回、このレンズを私が購入したのは、本来、コンタックスRTS等の、ヤシカコンタックスマウントのこのレンズが、なぜか、ニコンFマウントに改造されていたのです。

 今回入手したレンズは、某大手オークションに出品されておりました。強い光を当てると若干クモリがある、という代物ではございましたが、私が発見した時点では1万円を切る価格でした。

 以前、どうしても使いたかったソニーSTF135mmF2.8T4.5レンズをニコンFマウントに改造していただいたことがありました。改造費用は4万円前後かかり、また日数も2か月くらいかかったと思います。

 私は、このゾナー100mmF3.5レンズに特別な思い入れはありません。しかし、世間の評価(口コミ)や改造に要する手間費用、新たにボディーを用意する必要がないことを勘案すると、このレンズは、初めてのカールツアイスレンズを体験するためには、十分に魅力的なものと感じました。

 

 届いて手にしてみると、本当に小さく軽く、びっくりするほどでした。常用するにはちょうど良い手ごろ感です。

 しかし、ニコンFマウントの中望遠レンズが、DC105mmF2、DC135mmF2、Ai-s135mmF2.8、タムロン90mmF2.8マクロ、改造STF135mmF2.8T4.5に本レンズと、6本から選ぶ必要が出てきました。タムロンマクロも、つい先々月に購入し、まだろくに使ってもいないのに・・・

 すでに、防湿庫もパンパンで、もう、カメラやレンズが入る余地がございません。来年こそは自重し、カメラ・レンズを増やさないようにしたいと思います。

 

平成30年12月23日追記

 早速、このレンズを使ってみたところ、どうもこのピントリングのゴムの感じや距離表示の色に見覚えがあると思って、よくよく考えると、このレンズは私の初めての、カールツアイスではございませんでした。

 かつてかつて、ずいぶん昔ですが、カールツアイスイエナ(東独)製の、ゾナー135mmF3.5や、ペンタコンシックス用ビオメター80mmF2.8を所有、使用したことがございました。これらのレンズに、細かい四角錘のパターンのゴムや、オレンジ色の距離表示が酷似していたのでした。

 なので、このレンズは、私にとって初めての「国産」カールツアイス、もしくは初めての「ヤシコン用カールツアイス」でございました。

 それにしても、F3.5とはいえ、最短距離、開放でもキリリと解像する歯切れの良さにメロメロになりそうです。

カメラの話(コラム第三回-16)カメラと、私。(見られている)

 さて。

 

 毎週火曜日は子供の習い事の日です。仕事終わりに、子供のお教室によって、近くのお店で晩御飯を食べ、バスで帰るということが通常の流れになっております。

 習い事が終わるのは18時30分。10分前には行っておきたい性格なのですが、定時に仕事を切り上げると、移動の時間を除いて30分ほどの自由時間ができます。貴重な、自分自身のための時間です。

 少し寄り道すると、大きめの書店と中古カメラを扱うカメラ店があります。

(参考)

film-camera-challenge.hatenablog.com

 書店では、クラシックレンズについての本が、数冊置かれているので立ち読みを。とはいうものの、毎月発刊されるわけでもなく、あまり更新されるわけでもないので、すぐに終わってしまいます。

 そののち、この小さなカメラ店のショーケースをチェック。全部で10台程度のカメラの陳列なので、惹かれるものがなければ20秒で終わってしまいます。それでも、以前、コンタックスRTS+標準レンズがセットで置いてあったものの、お昼時間だったこともあり購入できず、夕方にはすでに売れていたという経験があったので、つい、見に行ってしまいます。

(参考)

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 この火曜日も、このルーチンな行程をこなしていました。書店の後のカメラ店に寄ったとき、初めて店員さんから声をかけられました。

「毎週火曜日に見られていますね。カメラがお好きなのですね。」

 毎週火曜日に寄っていることがバレていたのか・・・

 

「カメラは、確か、ミノルタをお使いでしたよね。」

 1年近く前に、1000円ほどのレンズを1本しか買っていないのに・・・20年近く前に、ニコンF-801を値切り、これ以上値引くと商売が立ち行かないと怒られた(当時は学生だったのでご勘弁いただきたい)ことまでは記憶にないようで助かるが。

 ええと、カメラは、コンタックス以外は、大体使ったことがあるかな・・・今も、それなり数あるかな・・・・

 

「お使いでないカメラがございましたら、ぜひ、当店へ!」

 売るほうではなく、買う方のセールスになっていますよ・・・・

 

 バレないように、気配を消してみているつもりが、しっかりばれているものですね。

 

 なお、店頭にはコンタックスAXがありました。

 ボディーの中でボディーが動き、マニュアルフォーカスレンズでオートフォーカスを実現させた、力技No.1のスーパーマシン。上カバーははチタンで、ボディー内には京セラのオハコのセラミック製レール。さらには、1cm接写リング搭載と同等の接写撮影機能まである。アダプターでM42マウントのSMCタクマーレンズ群を装着するのであれば、ツアイスレンズをそろえる必要もない。いやいや、せっかくのコンタックスのカメラに、ペンタックスのレンズとは珍妙な。やはり、プラナーとか、ディスタゴンとか、テッサーとか呼ばれるレンズも揃えないとまずいか。しかし、レンズ一式を入れるスペースはない。それどころか、AX単体でもかなり分厚いので、入らないかもしれない。

 もしかしたら、このカメラが、初めてのコンタックスになるのだろうか・・・いや、私は手が小さいから、このカメラには不向きな手なのではないか、と妄想しながら、子供のお迎えに行きました。

カメラの話 フルサイズミラーレスカメラが続々登場したことについて

 さて。

 

 2018年の秋は、続々とフルサイズ撮影素子を搭載したミラーレス一眼レフが登場しました。これまでソニーしかなかったところに、ニコンキヤノンが参入したことになります。

 

 ミラーレス一眼レフカメラは、フランジバックが短いことから、フィルムカメラの時代のレンズをアダプターを介して使用できる母艦として非常に魅力的に感じ、私もソニーNEX-5ソニーα7(初代)を、それぞれ、発売とほぼ同時に購入しております。

 

 しかし、今回のニコンキヤノンも、とても高いですね。本体だけで20万円オーバーですか。ちょっと、初めてのカメラにしては、敷居が高すぎますね。しかし、発表されれたレンズのラインナップは中途半端です。私には、狙っているユーザー層がわかりません。

 そして、交換レンズの大きさが、一眼レフカメラ用と比べても圧倒的に大きいことに驚きました。本来、ミラーレスカメラは、一眼レフカメラと比較して、フランジバクが短い分、レンズの設計がしやすく、昔のレンジファインダーカメラのような小型軽量で凝縮感のあるレンズが作れるものと思っておりました。

 しかし、今回同時に発表されたレンズ達は、今後のさらなる画素数の向上を考えて、かなり高精度のレンズを作ったのだとは思いますが、それにしでも、大きく重たすぎます。

 

 月~金は勤め人で、土日は家族サービスに費やしている私にとっては、カメラやレンズは小型軽量であることに越したことはありません。残念ながら、小柄で非力であり、マッチョムキムキでもございません。私にとっては、大きく重く(うるさい)ことは、かのオリンパスPENやOMの生みの親でもあります、米谷氏がおっしゃる「三悪」であると思っております。なぜ、せっかく、小型軽量化ができるチャンスに、ボディーは小さくしました、軽くしましたといいつつも、巨大というか、肥満体のようなレンズを発売するのでしょうか。

 シグマArtシリーズのように、(カメラも作っていますが)レンズ専業メーカーが、「でっかいよ、重いよ、でもね写りがいいんだよ」というのは大歓迎です。選びたくなければ、選ばないという選択肢がありますから。しかし、カメラと一緒に売られるレンズが、巨大なレンズだけでは。結局、ニコンFマウントやキヤノンEFマウントのレンズをアダプターを介して使うのでしょうか。

 

 整った条件であれば、画素数が高いカメラのほうが繊細に描写できることや、新しいカメラのほうが連写速度や解像度で優位なことは間違いありません。それぞれの使用方法や目的があるのでしょうが、「高解像度ではあるが、大きく重いレンズ」ではなく、「そこそこの解像度で、小さく軽いレンズ」にも需要があることに目を向けて欲しいところです。

 

 今回のニコンキヤノンのミラーレスカメラを開発された方たちは、これらのカメラで撮影してみたのでしょうか。

 写真を趣味にしているパパママたちなのでしょうか。

 このカメラで、どんな写真を撮ってほしいと思っているのでしょうか。

 

 以前にも書きました通り、私は、アルバイトの身ではございますが、カメラの販売をしたことがありました。

(参考)

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 今、カメラ店で販売員をされている方は、このカメラを勧めることができるのでしょうか。

 

 これから、ますます、フィルムカメラの評価が高まりそうで、期待が持てました。

カメラの話(個別第十一回-2) ニコンFE(第三世代)

 さて。

 このカメラも、当初は全くアクセスがなかったのですが、最近になりなぜか急にアクセス数が増えてきました。シンプルニコンこと、ニコンFEです。

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 改めて持ち出してみましたが、非常にバランスの良いカメラです。小型軽量ではありますが、軽すぎることはなく、質感と品格を十分に兼ね備え、スクリーンもFM3A用にせずとも、ノーマルでも十分にピントの山が見やすく(できれば、最新式のスクリーンを装着することをお勧めしますが)、必要にして十分な機能を備えております。

 

 ニコンの中級マニュアルフォーカス機は、電子シャッターを備えたFE、FE2と、機械式シャッターを備えたFM、FM2がほぼ同時期に発売され、FE2は早期に生産完了となったのちもFM2はNew FM2へと進化し、最終的には統合され、FM3Aとなりました。21世紀になるかならないかくらいの時期ではなかったでしょうか。すでに、時代はフィルムからデジタルにシフトし始めた時期でした。

 FM3Aはそれまでの機種と似たデザインではあるものの、アタマの部分のトンガリが鋭くなり、NIKONのロゴが太字斜体になったことが受け入れられなかったのか、おそらくは需要の問題だと思いますが、早々に生産完了となり、現在は程度の良いものは、結構な価格で取引されております。

 このFM3AとFEを比較すると、

・最高シャッタースピードが1/1000秒(FM3Aは1/4000)

・スピードライトの同調速度が1/125秒(FM3Aは1/250)

・電子シャッターのみ(FM3Aはマニュアル露出時は機械式シャッター)

・FM3Aのみ、スピードライトの自動調光機能あり

 

 発売日が20年以上違う割には、今、使うとなると、そこまで差異がないのではないでしょうか。

 

 フィルムカメラを始めてみたい、(比較的)新しいカメラを使ってみたい、新品のマニュアルフォーカスレンズをいまだに販売しているニコンのカメラがいい、という方が

、FM3Aを検討するときに、このFEもまた少し考えてみられてはいかがでしょうか。とても使いやすく、良いカメラですよ。

カメラの話(個別第六回-2) オリンパスOM-1(第二世代)

 さて。

 今朝からは一段と冷え込み、いつの間にか紅葉も散り枝だけの木となっておりました。今年も紅葉を撮影することはおろか、見ることもなく終わってしまいました。

 

 当ブログで3番目にアクセス数の多いカメラは、オリンパスOM-1でございました。

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 当初は全くアクセスがありませんでした。オリンパス社専門にされていらっしゃるホームページ様が多いからでしょうか。

 昨年は随分と持ち出し、フィルムカメラで最も多く使ったカメラでした。小型軽量で凝縮感があり、とろんとした優しいシャッター音。さりげないけれども、撮っている満足感が得られます。しかし、今年になってからは、稼働率が下がっておりました。

 その最大の原因は、ファインダーの暗さとファインダー内情報の少なさ。ファインダーが暗く、ピントを外した写真が多いのです。レンズも小型のものを選んでいるので、21mmF3.5や135mmF3.5など、暗いものが多いことも原因なのでしょうが。

 ファインダー内情報は、オリンパスOMシステムの宿命として、絞り値がわからないのみならず、設定したシャッタースピードもわからず、あるのは露出計の針のみです。

 このカメラの向いている撮影方法は、三脚を立てて、しっかりとピントを合わせて撮るスタイルかもしれませんが、デジタルカメラでヒョイヒョイと感度をあげてブレないようにするのに慣れてしまうと、三脚を持ち運ぶことすら億劫になってしまっています。本当は、三脚にはブレを防止するだけではなく、構図を決める大事な効果があるのに。

 

 OM-1は、オリンパスOMシリーズで唯一のミラーアップ機能があります。これは、一眼レフカメラで撮影をする際に跳ね上がるように駆動するミラーを、あらかじめ上げておいて、その振動によるブレを防ぐ機能です。ミラーアップすると、ファインダーは真っ黒になり見えなくなります。主には超望遠撮影の天体写真や、拡大写真で使われるものです。

 今年ものこり1か月余りとなりましたが、一本、すべてOM-1ミラーアップで写真を撮ってみようかな、と思いました。

 

カメラの話(個別第七回-2) ペンタックスME-super(第三世代)

 さて。

 当方居住地では、ここ数日は暖かい小春日和が続いておりますが、来週からは11月らしく冷え込むようです。

 本日こそは紅葉撮影のラストチャンスとなりそうでしたが、残念ながら家庭の都合で子守となり、1日が終わりました・・・子供はまだ幼いので、小さなミラーレスカメラと着替えや飲み物、食べ物を持ち運ぶだけで手いっぱいで、今週末もまた、カメラを持ち出すことができませんでした。

 

 本ブログでの一番人気はニコンF4で前回、再度ご紹介いたしましたとおりでございますが、

film-camera-challenge.hatenablog.com

 二番人気もまた、意外な機種でございまして、ペンタックスME-superでございます。

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 小さくてかわいいカメラですよ。第四世代にはキヤノンEOS kiss等、ウエハースのように軽いカメラが登場し、さすがにそれよりかは重いとは思いますが、容積では最も小さい部類ではないでしょうか。

 MEにマニュアル露出と1/2000秒シャッターを搭載した発展版でありつつ、容積はごくわずかな増加にとどめた超小型軽量機種ではありますが、そもそも、絞り優先オート専用機であるMEに、無理やりマニュアル露出機能を組み込むためのアップ/ダウンボタンを搭載したため、その操作性は言わずもがな・・・・劣悪。それでも、マニュアル露出が「できる」ことは間違いないし、1/1000秒と1/2000では、絞りを1段開くこともできるし、損することではありません。ただし、真鍮製外装のMEに比べ、プラスチックぽくないとはいえプラスチック外装のME-super。悩むところですね。

 欠点は、前回も申し上げました通り、「絞り優先オートほぼ専用機種のくせに、絞り込みボタン(プレビューボタン)がないとはいかがなことか」。これに尽きます。加えて、やはり70年代のカメラですから、ファインダーは暗くザラザラしております。ニコンF3やF4、ナチュラルブライトマットを搭載したLXとは、ファインダーの見やすさはレベルが異なり、残念です。同じく小型軽量で70年代のオリンパスOM-1といい勝負でしょうか。絞り込みボタンがないので、M42マウントレンズの小型軽量母艦としての使用がメインですが、絞り込むとどうせでも暗いフィアンダーがさらに暗くなり、写欲が失われます。

 このカメラに、多くのことを求めてはいけないようです。小さくて軽いことが最大の利点であるこのカメラは、休日に、このカメラに小型のレンズ、例えば、50mmF1.7やF2クラスをつけて首から下げ、ポケットには交換フィルムを1本だけを突っ込んで、駅と駅との間をゆっくりとお散歩する、というスタイルがベストではないかと思っています。