さて。
タイトルの通り、先週末に、初めてのハッセルブラッドを、市内のカメラ店で購入しました。
購入したものは、500C/Mブラック、プリズムファインダー(露出計内蔵)、マグニファイングフード、ディスタゴン50mmF4、ゾナー250mmF5.6(レンズはいずれも黒鏡筒Tスター)のセットです。
オーナーの娘さんからの委託販売、ということでしたので、どうやら、おそらく、オーナーはお亡くなりになったようです。本当にきれいなカメラとレンズのセットでしたので、買ってしまいました。
今まで、中判カメラはペンタックス67(すでに手放し済)、ペンタコンシックス(すでに手放し済)、オールドブロニカのS2とEC-TL、フジカスーパー6、フジカGW690Ⅲを使ってきました。
中判一眼レフカメラのペンタプリズムはガラスの塊で非常に重く、ウエストレベルファインダーが左右逆像とはいえ軽く扱いやすい、ただ、長方形フォーマット、例えば、135判フィルム写真の9割を縦位置で撮る私にとっては、ウエストレベルファインダーで縦位置とすると上下逆像になり、ワケガワカラナクなります。だから、縦位置、横位置を考えなくてよい、6×6判は非常に扱いやすいのです。
6×6判を使っていると、避けて通れないのはハッセルブラッドでしょう。かつで、ブロニカで国内のとある世界遺産を撮影していた時、ドイツからやって来た方に、「それはハッセルブラッドか?」と聞かれたことがあり、「いいえ、ゼンザブロニカです。ハッセルブラッドよりも先進的な技術を用いて扱いやすく、レンズはニッコールを主体とした、日本国屈指のカメラです」と答えたものの、ハッセルブラッドに引け目を感じていたこともまた事実です。
今、いくつかの壁に当たっております。
①プリズムファインダーの視度補正レンズが遠視側にかなり強い度が入ったものであり、やや近視の私にはピントが合わせられないこと。
②その視度補正レンズは絶版となっており、購入困難であること。
③ウエストレベルフィアンダーが欲しいが、ブラックは数が少なく高価であること。
④標準レンズも欲しいが、80mmF2.8にするか、100mmF3.5にするか決められないこと。
⑤その標準レンズのいずれもが、10万円コースであること。
⑥ゼンザブロニカのセットをどうするべきか(手放すべきか、所有し続けるべきか)。
ハッセルブラッドとゼンザブロニカは、似て非なるカメラでした。
ハッセルブラッド500C/Mの良いところ
・小さく軽い。
・静か。
・凝縮感がある。
・Tスターレンズ。
・フォーカシングスクリーンが取り外せる(掃除しやすい、高価だが明るいアキュートマットがある)
ゼンザブロニカS2の良いところ
・ハッセルの「間違ったら壊れるお作法」がないので気楽。
・シャッターを切った直後に像が見える(クイックリターン)
・ヘリコイドがカメラボディー付属なので、レンズを複数持ち運ぶときに軽くなる。
・すべてが、ハッセルよりもはるかに安い!
それぞれに良いところがあり、それぞれの良いところは反対の弱点でもあります。
本当は、ハッセルブラッドSWCシリーズを購入するつもりでした。レンズ固定なので、それ以上の発展性が少なく、ブロニカたちとバッテイングしませんから。しかし、出会ったのは500C/Mだったのですから致し方ありません。
ハッセルブラッドは、私の写真に何かをもたらしてくれるのでしょうか。これからが楽しみです。