フィルムで写真を撮ってみませんか。

「フィルムを使う写真に興味を持つ人を一人でも増やす」ことが目標の一個人の活動

ハッセルブラッド初撮影

 さて。

 2020年6月6日に購入したハッセルブラッド500C/Mですが、本日、ようやく初撮影ができました。撮影対象は、今まで複数回訪れたことがある、比較的近くまで車で行ける滝2本で、久しぶりの梅雨の晴れ間ということもあり、6歳の子連れでの撮影となりました。

 持って行ける機材は、愛用のカメラバッグ「ドンケF2」に納まる量というのが前提になります。

 ハッセルブラッドは、500C/Mと50F4、120F5.6、250F5.6のフルセット。フィルムは期限が過ぎたコダックのネガがあったので、それを練習がてら詰めてみました。

 サブカメラをどうするか、ですが、露出計代わりになるデジタルカメラで、先日、PCニッコール35mmF2.8を衝動買いしていたので、これも使ってみたかったから、ボディはニコンDf、としました。

 

 滝についたのが9時過ぎで、のんびりゆっくりと1時間ほど撮影し、フィルムは120フィルムなので、12枚のみの撮影、デジタルも30枚程度の撮影で終わりました。

 初ハッセルで気が付いたことは、

・シャッターをチャージせずにレンズ交換し、レンズがチャージ済みの場合は修理送りということで、レンズ交換前にシャッターチャージをしていることを指さし確認していること。

・撮影後ミラーアップの状態となるため、いつまでも光景が戻ってこないので、「えらい長時間露光したっけ」とか、「バルブ設定でシャッター開けっ放しにしたっけ」とか、無駄に悩んでしまうこと。

・ボディはブロニカS2よりもとても軽いが、レンズがブロニカのものよりもとても重いこと。

・シャッターチャージ等巻き上げの回転角がブロニカS2よりも圧倒的に少ないこと。

 

 フィルムの仕上がりは中5日程度とのことでした。さて、どんな仕上がりかとても楽しみです。

難しい選択、の結果

 さて。

 先日お伝えいたしました通り、私、岐路に立っておりました。

 

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 その結果、防湿庫を1個増設しました。購入したものは、以下のものです。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01HJFXET2?ref=ppx_pt2_dt_b_prod_image

 

 102Lで3万円弱なので、お値打ち価格と思い、購入し、本日届き、早速電源接続のうえ、一部機材を収納しました。

 

 悩んだ結果、新規防湿庫には、以下のものを収納しました。

ハッセルブラッド一式

 500C/Mと、レンズ3本

・ゼンザブロニカ一式

 S2をはじめ3台と、レンズ8本

・中判カメラ数台

 フジカスーパー6、フジカGW690Ⅲ、ロシア製のへんなの

・特殊カメラ

 ニコノス5とレンズ1本

デジタルカメラとその付属品

 ソニーNEX-5初代、α7初代、レンズ6本

 ニコンD750、Df、レンズ5本

 

 これだけ入れると、結構いっぱいになりました。ハッセルブラッドの標準レンズは入るかな、というくらいです。

 かといって、元の防湿庫があまり空いたとも思えない・・・よかった、これで、防湿庫を埋めようと思わずに済みます。

 新規導入の防湿庫は、以前から使っているトーリ・ハンのものと比べて、棚がプラスチック製でたわんでおり、また、そのレールもまたプラスチック製のため耐久性に不安があります。あまり密には置けないな、と感じております。棚が引き出せるようになっているものの、かなりたわみが目立ち、前述の通り棚もレールもプラスチックのため、外れて落っこちそうで不安があります。

 

 何はともあれ、若干、機材の出し入れが楽になったことはありがたく感じております。

難しい選択

 さて。

 ハッセルブラッドがやってきてもうすぐ1か月が経とうとしておりますが、梅雨空のため未だフィルムを通せておりません。それどころか、山崩れ、河川氾濫が起きないか日々ドキドキしながら、テレワークができない仕事柄、毎日出勤しております。

(参考)

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 購入したハッセルブラッドのセットは、ボディー、プリズムファインダー、高倍率ファインダー、50mmF4、250mmF5.6、ポラバックであり、レンズは135判換算で28mm相当の広角と、135mm相当の中望遠のセットで、間がごっそり抜けておりました。

 間が抜けていると、間を埋めたいと思うのが心情ですよね。

 妥当なところだと、ハッセルブラッドの標準レンズ、プラナー80mmF2.8を購入するところでしょう。

 少しこだわるのであれば、より平面性が高くシャープだと評判のプラナー100mmF3.5を選ぶところでしょう。

 

 私は、そのいずれもが欲しいと思いつつも、最短撮影距離が90cmとやや遠いことが気になり、また、それなりのものだと7万円オーバーという予算の問題もあり、購入には至れませんでした。

 

 そこで、間を埋める第一候補としたレンズは、CFレンズのマクロプラナー120mmF4でした。マクロと言いつつも、最短撮影距離は80cmで、さして寄れるわけでもないのですが、それでも、前述の二本よりは拡大率は高いレンズです。しかし、このレンズも、予算は7万円からといったところ。

 私は、中判カメラはウエストレベルで構えて、スクリーンに写る像をじっくりと眺めたいと思っております。必ず、三脚併用で、まさか、手持ちでパシャパシャ撮れるものだとは思っておりません。

 それならば、マクロプラナーの前身である、Sプラナー120mmF5.6でも良いのではないだろうか・・・私が持っている数少ないハッセルブラッドに関する本でも、F4とF5.6の際は極めて小さいとありました。そして、曇っているとは言え、1万5千円で売られているものがありました。

 数日後、私の手元にやってきました。

 おそらく、結露したのでしょう。一番前のレンズの後ろ側と、一番後ろのレンズの前側、つまりは拭けないところが曇っております。

 現在、オーバーホールの段取りをつけているところです。

 

 これまでに、ハッセルブラッドにかけた費用は、

 ボディー+50mm+250mm+ファインダー2種等=10万円

 フォーカシングスクリーン(社外品、新品)、レンズの前後キャップ1セット=8千円

 120mmF5.6=1万6千円(送料込)

 12万円を超えました。これに、120mmを分解清掃するとなると、その総額は15万円を超えることになるでしょう。

 

 困っているのは費用面が大きいのですが、それと同時に、防湿庫の容量です。

 私に与えられたスペースは6畳よりもやや狭い空間です。その中に、セミダブルサイズのロフトベット(初めてのDYIのため、自壊する恐れあり)、その下にパソコンデスクとタンス1個と作り付け本棚、他に本棚が1個と、防湿庫(80cm×67cm×35cm)、ソファーベッド(子供が来た時に寝ています、時々酔いつぶれたら私が寝ています)。

 既存の防湿庫は、本当に、もう、いっぱいいっぱいです。入る余地はありません。

 かといって、6畳1間に、もう一台の防湿庫を据えると、部屋が湿っぽくなってしまう恐れもあります。そして、スペース的にも厳しいものがあります。

 

 私が取れる対策は、一つしかありません。機材を減らすことです。せめて、機材を増やさないこと、です。

 

 今までご紹介してきましたとおり、私の防湿庫には、

ニコンのカメラとデジタルカメラ、そのレンズ達

ミノルタのマニュアルフォーカスカメラとそのレンズ達

オリンパスのマニュアルフォーカスカメラとそのレンズ達

キヤノンのマニュアルフォーカスカメラとそのレンズ達(少数)

ペンタックスのマニュアルフォーカスカメラとそのレンズ達(少数、ただし、M42マウントレンズは多数)

・フォーカスプレーンのゼンザブロニカのカメラとそのレンズ達

・その他フィルムカメラ複数

ソニーα7とNEX-5とそのレンズ達

が入っております。

 

 以前も、防湿庫がいっぱいになったことがありました。

 その時取った手段は、当時持っていた、オリンパスOM-1、OM-2とそのレンズ達、ペンタックスオートフォーカスカメラとそのレンズ達を放出すること、でした。また、デジタルカメラキヤノンからニコンに代え、機材を減らすことにも成功しました。

 

 結果、スペースが空いたものの、ひょんなことでオリンパスの神レンズと言われる90mmF2マクロを入手、50mmF2を入手、その他順調に増え、元よりも多いオリンパス機材となりました。

 ペンタックスは、オートフォーカスレンズがなくなり、代わりに、古いM42マウントのレンズがいっぱいになりました。

 ニコンは、デジタルカメラが2台に増え、オートフォーカスレンズを増やしたい気持ちと戦っております。

 

 私は、決して機材を集めたいわけではありません。ただ、たまたま目の前に、使ってみたいなと思うレンズがあったら買ってしまい、使いこなすことができないため、どんどんと溜まっていってしまうだけなのです。私の心にとっても、機材にとっても、滞留することが良いこととも思えませんが、ただ、私の手元にある間は、防湿庫に入れ、カビなど生えないよう所有することには務めております。

 

 取れる道は2つだけです。

・機材を減らす(最悪でも増やさない)こと。

・防湿庫を増やすこと。

 

 本当に、難しい選択です。

中判カメラのこと

 さて。

 今までほとんど触れてくることのなかった、中判カメラのことです。

 

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 中判カメラとは、ブローニフィルムを使用するカメラのことです。ブローニフィルムは、短辺が約6cmで、横幅な使用するカメラにより異なり、一般的には4.5cm(645判)、6cm(66判、スクエア)、7cm(67判)、8cm(68判)、9cm(69判)、12cm(612判)、17cm(617判)があります(ありました)。ほかにもあるかもしれません。

 

 我が家には、このうち、66判のカメラと69判のカメラがありますが、私は特に66判を好んでおります。そのメリットは、

①正方形なので、縦位置、横位置を考えなくてよい。

②正方形という特徴のある写真が撮れる。

③ブローニフィルムで現在一般的な「120」フィルムで12枚撮れ、枚数が感覚に合う。

 

 中判カメラも、一眼レフカメラレンジファインダー型のカメラがあります。

 一眼レフカメラは、広角、マクロ、望遠撮影の時に特に威力を発揮しますが、撮影する映像と(ほぼ)同じ映像をファインダー内で確認できるメリットがある反面、撮影の瞬間が見えないこと、ミラーがあるため大きく多いことのデメリットがあります。

 レンジファインダー型のカメラは、一眼レフカメラと比べて薄く軽いものの、完全なフレーミングはできません。一長一短といったところでしょうか。

 

 中判カメラの一眼レフカメラのほとんどは、ファインダーが交換できるシステムカメラです。135判の一眼レフカメラと同様のペンタプリズムを標準またはオプションで用意していたカメラがほとんどですが、このペンタプリズムはガラスの塊なので、大きく重いことから、もともと大きく重いカメラがなお一層大きく重くなってしまいます。

 かといって、ペンタプリズムを搭載していないものは、ウエストレベルファインダーという上からのぞき込むタイプのものになりますが、その特性上、左右が逆になります。ファインダーでもうちょっと右側を入れたいなと思うと、カメラは左側に振らなきゃいけない、と、慣れるまで(私もまだ慣れていると言い難いですが)当分の時間がかかります。

 これが、通常の横位置での撮影であれば左右の逆像で済みますが、縦位置写真にしようとすると、天地が逆になるので、常に逆さ富士を見る状態、というか、股潜りの天橋立を見る状態、というか、脳内混乱の像となります。

 私は体力もなく、根性もないので、大きく重い機材を好みません、したがって、中判カメラはウエストレベルファインダーを愛用しています。そして、長方形フォーマットでは縦位置(縦長)写真を多用しておりますので、中判カメラ、長方形フォーマット、ウエストレベルファインダー、ということになると、天地逆像を見なければなりません。これに我慢ができないことから、6×6の正方形フォーマット、その中でも独特の機構と頑丈さ、ハッタリ、お値段、所有満足度を兼ね備えた、ゼンザブロニカS2やEC-TLを長く使ってきておりました。

 どうしても小型軽量で中判フォーマットを楽しみたいときのために、スーパーフジカ6という蛇腹カメラを持っております。1955年(昭和30年)に発売され、すでに65年も経っているのですが、いまだ、操作性は一級品で、ピント合わせ機能もあり、何の差し支えもございません。75mmF3.5のレンズは古いレンズであるにもかかわらず、白く濁るような持病もあまり聞かず、機構も頑丈で初めての中判カメラに十分お勧めできるものです。

 また、記念写真用の位置づけで、フジカGW690Ⅲというレンジファインダー型のカメラを持っております。6×9cmのフォーマットは圧巻で、その時の空気まで閉じ込めている満足考えられます。レンズは交換できませんが、姉妹機に広角レンズを搭載したGSW690Ⅲというカメラもあり、いつか入手したいと常々思っております。1990年代に発売された比較的新しいカメラなので、レンズには当時のフジフィルム社が誇るEBCコーティングが施され、その描写力は健在です。

 今般、これらのカメラに加えてハッセルブラッドC/Mが加わりました。一眼レフタイプで、ゼンザブロニカと使用用途は類似のものとなります。

 私が所有するゼンザブロニカS2とハッセルブラッドC/Mの大きな違いは、ゼンザブロニカはほとんどの機構をカメラ内に有しているのに対し、ハッセルブラッドはレンズ側に有しております。

 例えば、ゼンザブロニカは、

・カメラにシャッターがある

・ピント合わせ機能も(実質)カメラにある

のですが、かたや、ハッセルブラッドは、

・レンズにシャッターがある

・ピント合わせ機能はレンズにある(一般的な135判一眼レフカメラと一緒)

です。

 そのため、ハッセルブラッドはカメラとレンズは綿密に連携を取らなきゃいけないので、

・シャッターをチャージした後でないとレンズの取り外しをしてはいけない

 といった、儀式があるのです。

 

 一般的に、ハッセルブラッドの価値はレンズの描写力、カメラの静粛性と小型軽量なことにあるとよく言われているようです。

 確かに、カールツアイスレンズのブランド力は絶大です。ゼンザブロニカS2と比べて、静かで小型、軽量であることは間違いありません。

 半面、ハッセルブラッドは撮影後、シャッターをチャージするまでミラーが所定の位置に戻らず、画面は真っ暗です。一眼レフカメラは、撮影する瞬間にミラーが跳ね上がる(ゼンザブロニカS2は潜り込む)ために、本当に撮った瞬間は見れないのですが、ハッセルブラッドはその見えない時間が極端に長いわけなのです。

 ゼンザブロニカは撮影後すぐにミラーが所定の位置に戻るため、すぐ像が確認できるものの、そのミラー駆動音と衝撃が、衝撃的なくらいで、撮影しているとハトが飛び立つ、などと揶揄されたようです。

 

 今だ、私にはハッセルブラッドとゼンザブロニカの使い分けができるようには思えておりません。

 しかし、長年連れ添ったゼンザブロニカも、ご縁で入手したハッセルブラッドも手放す気になれず、ブローニフィルムがある限り、撮影していきたい、と思っております。

ハッセルブラッド購入

 さて。

 タイトルの通り、先週末に、初めてのハッセルブラッドを、市内のカメラ店で購入しました。

 購入したものは、500C/Mブラック、プリズムファインダー(露出計内蔵)、マグニファイングフード、ディスタゴン50mmF4、ゾナー250mmF5.6(レンズはいずれも黒鏡筒Tスター)のセットです。

 オーナーの娘さんからの委託販売、ということでしたので、どうやら、おそらく、オーナーはお亡くなりになったようです。本当にきれいなカメラとレンズのセットでしたので、買ってしまいました。

 

 今まで、中判カメラはペンタックス67(すでに手放し済)、ペンタコンシックス(すでに手放し済)、オールドブロニカのS2とEC-TL、フジカスーパー6、フジカGW690Ⅲを使ってきました。

 中判一眼レフカメラペンタプリズムはガラスの塊で非常に重く、ウエストレベルファインダーが左右逆像とはいえ軽く扱いやすい、ただ、長方形フォーマット、例えば、135判フィルム写真の9割を縦位置で撮る私にとっては、ウエストレベルファインダーで縦位置とすると上下逆像になり、ワケガワカラナクなります。だから、縦位置、横位置を考えなくてよい、6×6判は非常に扱いやすいのです。

 6×6判を使っていると、避けて通れないのはハッセルブラッドでしょう。かつで、ブロニカで国内のとある世界遺産を撮影していた時、ドイツからやって来た方に、「それはハッセルブラッドか?」と聞かれたことがあり、「いいえ、ゼンザブロニカです。ハッセルブラッドよりも先進的な技術を用いて扱いやすく、レンズはニッコールを主体とした、日本国屈指のカメラです」と答えたものの、ハッセルブラッドに引け目を感じていたこともまた事実です。

 

 今、いくつかの壁に当たっております。

①プリズムファインダーの視度補正レンズが遠視側にかなり強い度が入ったものであり、やや近視の私にはピントが合わせられないこと。

②その視度補正レンズは絶版となっており、購入困難であること。

③ウエストレベルフィアンダーが欲しいが、ブラックは数が少なく高価であること。

④標準レンズも欲しいが、80mmF2.8にするか、100mmF3.5にするか決められないこと。

⑤その標準レンズのいずれもが、10万円コースであること。

⑥ゼンザブロニカのセットをどうするべきか(手放すべきか、所有し続けるべきか)。

 

 ハッセルブラッドとゼンザブロニカは、似て非なるカメラでした。

ハッセルブラッド500C/Mの良いところ

・小さく軽い。

・静か。

・凝縮感がある。

・Tスターレンズ。

・フォーカシングスクリーンが取り外せる(掃除しやすい、高価だが明るいアキュートマットがある)

 

ゼンザブロニカS2の良いところ

・ハッセルの「間違ったら壊れるお作法」がないので気楽。

・シャッターを切った直後に像が見える(クイックリターン)

・ヘリコイドがカメラボディー付属なので、レンズを複数持ち運ぶときに軽くなる。

・すべてが、ハッセルよりもはるかに安い!

 

 

 それぞれに良いところがあり、それぞれの良いところは反対の弱点でもあります。

 

 本当は、ハッセルブラッドSWCシリーズを購入するつもりでした。レンズ固定なので、それ以上の発展性が少なく、ブロニカたちとバッテイングしませんから。しかし、出会ったのは500C/Mだったのですから致し方ありません。

 

 ハッセルブラッドは、私の写真に何かをもたらしてくれるのでしょうか。これからが楽しみです。

一石一鳥

 さて。続けでデジタルカメラのお話となって申し訳ございません。

 

 お散歩カメラ兼運動会用カメラとして、ニコン1V1を購入したところです。

(参考) 

film-camera-challenge.hatenablog.com

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 投資は最小限に、成果は最大限にしたいところですが、お散歩カメラとしては十分と思っているものの、残念なことに、タムロン70-300(A005)レンズを認識しないことから、運動会用としては、現状のままでは使えません。

 そこで、望遠レンズを別途購入しようかと思い、情報を集めてみると、以下の問題が出てきました。

ニコン1純正の望遠レンズ70-300mmはシステム末期に発売されたため数が少なく、高価である。

ニコンFXフォーマットの70-300mmは、現在持っているタムロン70-300よりも高価である割に、描写力の評判が芳しくない。

ニコンDXフォーマットの55-300mmは、1万円台で購入でき、それなりの評価であるが、我が家にはDXフォーマットの一眼レフはなく、ニコン1専用となることにもどかしさを感じる。

 結論としては、「何とか、タムロン70-300がFT1アダプターを介して、ニコン1V1で使えないだろうか」ということでした。

 タムロンのお問い合わせフォームで尋ねたところ、その回答の概要は以下の通りでした。

タムロン社製ニコン用レンズは、デジタル一眼レフカメラ用に設計開発したものである。ついては、ニコン1シリーズにFT-1を装着して使用する際の互換性について性能保証しておらず、使用も推奨していない。加えて、ニコン1シリーズに対応するレンズファーム更新の予定もない。ご理解いただきたい。」

 諦めてね。ってことですね。

 

 これは、もしかしたら、「タムロン社製Fマウントレンズは、FT-Zを介してZシリーズで使用することを想定していないため、(例えばZ6等では)性能保証しておらず、使用は推奨できない」、ということにつながるのでしょうか。 タムロン35mmF1.8(F012)も、90mmF2.8マクロ(F017)も、とっても気に入っているのです。でも、Z6はこれらのレンズを認識せず、使用できない、かもしれないということになります。

 私が持っているタムロン製レンズの3本は、3本とも、ニコンF4やF90XSは認識せず、オートフォーカスは作動しません。我が家でこのレンズを認識するカメラはF80のみです。

(参考) 

film-camera-challenge.hatenablog.com

 

 今は、以下の選択肢で悩んでおります。

DXフォーマットの55-300mmを購入し、意地でもニコン1V1をお散歩カメラと運動会カメラの兼用とする。ソニーNEX-5と、ソニーEマウントのAPS-Cサイズ用レンズは手放す。

ニコン1V1はあきらめ、Fマウントフルサイズの500mmまでのズームレンズを購入するが、予算の都合上、サードパーティー製(つまりは、シグマ製かタムロン製)となるため、フルサイズミラーレスをニコンに買い替える計画もやめる。お散歩カメラは、ファインダーが無いことに不満を持ちつつも、ソニーNEX-5とする。

 

 ①であればどうにか防湿庫に納まるものの、②は防湿庫から溢れることになります。その措置も考えないとなりません。

 

これだから最近のやつは

 さて。

 ニコン1V1とニコンFマウントレンズ→ニコン1マウントカメラのアダプター、「FT1」も入手し、私としては着々と運動会用セットを構築した「つもり」でした。

 

 つもり、というのは、使用予定としていたレンズ「タムロン70mm-300mmF4-5.6(A005)」を、認識してくれないのです。

 

 私がデジタル一眼レフニコン)用として購入しているものは、以下のものたちです。

・シグマ15mmF2.8フィッシュアイ

タムロン35mmF1.8

タムロン90mmF2.8マクロ

タムロン70mm-300mmF4-5.6

ニコンAF-S24mm-120mmF4(D750のキットレンズ)

 他のニコンマウントレンズは、フィルムカメラ時代からコツコツと集めた、Ai-Sニッコールレンズがほとんどです。例えば、Ai-S28mmF2.8(最短撮影距離が20cmで広角接写が容易)とか、Ai-S55mmF2.8(小型軽量フード要らずでかなりシャープ)とか、Ai-S50mmF1.2(フィルター径52mmでF1.2ですぞ!)とか。

 最近のニコンのレンズは、互換重視のFマウントとはいえ、絞りリングがないので、ニコンF4やF90XS以前の、絞りリングで絞り設定をしていた世代のカメラでは、シャッタースピード優先AEプログラムAEしかできないことから使い勝手が悪く、さらには、マニュアルフォーカスカメラでは最小絞りでしか使えない、つまりは使い物にならないヤツばかり。

 互換性が低いのに、純正レンズは高価で、昔は安かろう・・かろうと言われていたレンズ専業メーカー(といっても、シグマはカメラを作っていますが)の質は向上し、十分に納得できる性能、というよりも、大満足であったことから、私は、デジタル用のレンズのほとんどを、タムロンやシグマのレンズにしていたのです。

 しかし、ここにきて、裏目に出ました。純正レンズであれば認識し、オートフォーカス、手振れ補正が機能するはずなのに、レンズ専業メーカーであるため、認識しないということが多くあるようです。

 さてさて、どうしたものやら。運動会までに、せめて望遠レンズだけでも、純正レンズを買わないといけないのでしょうか。

 

 「下手な鉄砲数打ち当たる」で撮る運動会では、36枚ごとにフィルムを入れ替えなければならないフィルム一眼レフは使い勝手が悪いです。デジタルカメラに頼らざるを得ません。それを、スモールフォーマットで補おうと思っていたところですが、残念なことになりました。